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石狩はまなすの丘公園の花 ~MINOLTA AF50mm F1.7で撮影~

石狩はまなすの丘公園で咲いていた花(一部は実)の写真を厳選してお届けします。
(すべてNIKON1+MINOLTA AF50mm F1.7で撮影したものです)

石狩はまなすの丘公園では、結局、砂浜の海岸線沿いをグルっとmottiさんと同じコースを歩いてきました。途中の東屋にあった遊歩道案内図では砂浜の内側に周回ルートがあるハズでしたが、全然それらしいものはなくて、よくわからないまま砂浜を歩いたという感じでした。

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ハマナス: 大きなピンク色の花を付けます。初夏の花ですが、まだ咲いているのを見掛けました。実は甘くて美味しそう...いや実際、かなり美味しいです。1回食べたことあります。海岸線沿いで見られる株は比較的背の低いものが多いですが、札幌市内などで街路樹として見掛けるものは人間の背丈よりも高く大きくなっています。
 

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ハマエンドウ: 紫色の美しい花が咲いていました。木道の終点から更に進むと道路のすぐ近くに群落が確認できました。実はエンドウマメのようなのがなるそうです。食べられるらしいけどいっぱい食べると中毒症状を起こすらしい。うーん、食べたくない(^^;。
 

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ハマニガナ: 一目見てニガナの仲間だと思ったけど、砂の中から生えているのには驚きました。水分の少ないところに生えているだけあって、地下茎はとても長いらしい。砂浜沿いにポツポツと咲いていました。
 

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エゾカワラナデシコ: ナデシコってきれいですよね。なんというかフワフワ感が好き。野草で咲いているのって初めて見たかもです。次は山でタカネナデシコを見てみたいです。公園内でも浜でもなくて、ビジターセンター近くの道路沿いに多く見られました。

懐かしのミノルタAマウントレンズをNIKON1でフィールドテスト

NIKON1用のKIWIFOTOS製ミノルタAマウントアダプターを付けてフィールドテストに出掛けた。場所はmottiさんが先日訪れたという石狩はまなすの丘公園。まぁ、そんなわけで早速散策路に入って色々と使ってみるが、まぁ、望遠レンズ2本は非常にデカいし、重いし、画質悪いしで予想通り話にならなかった。反面、MINOLTA AF50mm F1.7は画質も良く、花を撮るのにすごく便利。

とは言え、まぁ、AFは動かないし、絞り調整は目盛なしのダイヤル操作だし、当然絞り情報がカメラ側に送られないため、カメラの露出計も使えず、自分の感覚だけが頼り。露出オーバーになったりアンダーになっりと苦労しましたが、慣れてくると結構いい写真が撮れるようになってきました。

まぁせっかくのフィールドテストなので、石狩灯台とビジターセンターを離れたところから撮影してみました。

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SIGMA AF APO 400mm F5.6: α707siで撮っていた頃はもっと綺麗な絵が撮れた気がしたが、レンズ内部が汚れているせいか、今一つな画質に...これを持ち歩く気はしないよなぁ。
焦点距離400mm、絞り開放(F5.6)、1/640秒、ISO-100
 


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TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Aspherical: 保存状態は良好だったが、まぁある意味期待通りの出来栄え。色が美しくない。所詮、お手軽ズームレンズだし(^^;。これも持ち歩く気はしないよなぁ。50mmはピンボケになっちゃいましたけど。
焦点距離200mm、絞り開放(F5.6)、1/60秒、ISO-100
焦点距離100mm、絞り開放(F値不明)、1/200秒、ISO-100
焦点距離50mm、絞り開放(F値不明)、1/640秒、ISO-100
 


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MINOLTA AF50mm F1.7: これは画質も本当に綺麗だし、サイズも1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6を少し幅広にしたぐらいでコンパクトで扱いやすい。NIKON1に付けると焦点距離は135mm相当で45cmまで寄れる。NIKON1純正レンズで花を撮るのに丁度良いレンズがないので、サブでこのレンズを持って行ってもいいかなと思う。
焦点距離50mm、F値不明(中間点)、1/160秒、ISO-100
 


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1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6: NIKON1純正のコンパクト望遠レンズ。35mm判換算で81-297mmで、画質も良く、小さいけれどとても優秀なレンズです。ただ1mまでしか寄れないので花を撮るのには不便なのです。
焦点距離110mm、F8、1/320秒、ISO-100
焦点距離50mm、F8、1/320秒、ISO-100
 


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1 NIKKOR 10mm f/2.8: NIKON1で多分最も優秀な単焦点のパンケーキレンズ。35mm判換算で27mm相当の明るいレンズで風景を撮るにはうってつけ。20cmまで寄れるが、焦点距離が短すぎてボケてくれないので花を撮るには今ひとつなのです。
焦点距離10mm、F8、1/500秒、ISO-100
 


あと以前、1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6にRAYNOXの1.8xテレコンバージョンレンズを付けたこともあるんですけど、フォーカスが微妙にあわないというか妙にソフトな感じに仕上がり、色合も薄くなってかなり今一つでした。

レンズって本当に難しいですねぇ。NIKONが早く使い勝手の良いレンズを出してくれれいいんだけど、カメラ本体の発表からボチボチ1年が経とういうのにまともなレンズが出てこない。作る気がないならマウントの仕様を公表してサードパーティが作ってくれるようにして欲しいもんだけど...。

懐かしのミノルタAマウントレンズをNIKON1に付けてみる

昔、使ってたミノルタのAマウントレンズ、もしかしてNIKON1用のマウントアダプターとかあるかもと思って、ネット検索をしたら「高精度 KIWIFOTOS製 ミノルタ Minolta AFレンズ ソニー SONY αレンズ→ ニコン1 Nikon J1 V1 カメラボディ マウントアダプター 絞り操作可能」というのが見事にヒットした。結構高かったけど思わず衝動買い。で付けてみた。

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今回付けて見たのはこれらのレンズ、左から
A-Mount SIGMA AF APO 400mm F5.6
A-Mount TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Aspherical
A-Mount MINOLTA AF50mm F1.7
参考にNIKON1純正レンズも並べてみます。
1-Mount 1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6
1-Mount 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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マウントアダプターはこんな感じ...中国製ということでどんな感じかと思いましたが、ただのリングではなくて絞り調整用のダイヤルもついています。仕上がりも良くて良い感じです。最近の中国の加工技術は以前とは比べ物にならないぐらい良くなっているなぁと実感します。

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MINOLTA AF50mm F1.7を付けてみた。このレンズはミノルタの純正レンズで、αで使っていた時代もお気に入りのレンズで、F値1.7と超明るいし、45cmまで寄れるし、焦点距離もNIKON1に付けると135mmと花を撮るのにものすごく具合が良さそう。

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TAMRON AF28~200mm F3.8-5.6 Asphericalを付けてみた。これ1本で広角から望遠まで対応したのでα時代は重宝したが画質は今ひとつ。正直このレンズにはあまり期待していない。NIKON1に付けると75.6~540mm相当となるけど重いので持ち歩く気がしない。

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SIGMA AF APO 400mm F5.6を付けてみた。もうコイツはボディの塗装が加水分解でドロドロになり、有機溶媒で拭いて何とか触れるようになったけど、レンズの中も随分と汚れていて正直どうなんだろうという感じ。NIKON1では単焦点の1080mm相当になるけど、こんな超望遠、三脚が有っても扱えないよ。大体何撮るんだって感じ(^^:。

ナキウサギ写真館 ~トムラウシ山登山道より~

8月15日(水)に撮影したナキウサギの写真を厳選かつトリミングしてお送りします。

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なんかモコモコしている。
撮影場所:トムラウシ公園-前トム平間の巨岩帯


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コヒオドシと共に...凛々しい表情
撮影場所:トムラウシ公園-前トム平間の巨岩帯


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ローアングルから...何でどの個体も上向いてるんだろう?
撮影場所:コマドリ沢近くの巨岩帯


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岩伝いに近くまで寄ったので警戒中。そして逃げた(^^;。
撮影場所:コマドリ沢近くの巨岩帯


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葉を食べた後、近く岩場に登り一息ついているのか?
撮影場所:コマドリ沢近くの巨岩帯

武華山・武利岳 ~前ムカから吊り尾根経由~

大雪の縦走から帰ってきてから、tarumae-yamaさんとの話題にのぼった「吊り尾根の縦走路を使って前ムカから武利岳」に行く計画...夏休み最終日で天気も良さそうだということで、前日に「明日とかどうですか?」と急な提案をして見たところOKがでた。江別東インター近くの公園で朝4時に待ち合わせて武華山登山口へ出発。早朝出発で道路が空いていたのもあり6時30分ぐらいに登山口着。準備をしてすぐに出発する。

tarumae-yamaさんは相変わらずスタートからペースが速い。こちらの身体が暖まらないうちからドンドンと進んでいく。このペースに惑わされてはいけない(^^;。ライオン岩コースと東尾根コースの分岐から少し進んだあたりでようやく身体が動くようになってきて、ペースが安定したが、とにかく今日は暑い。なんだか消耗しそうな予感がありありだ。登山口あたりは白樺林だったのが、標高1570m地点からはアカエゾマツの林に変わる。そして標高1660mではハイマツに、短い距離なのに変化に富んでいて中々楽しい。途中であった御夫婦と4人で前ムカまで行き、一緒に武利岳の眺望を楽しんだ。

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前ムカから先は地図には記されていないルート。御夫婦と別れて標高1480mの最低コルまで下って行く。シャクナゲなどの低木のブッシュが続くが踏跡は明瞭。ただ、踏跡の片側が崖になっていたりするので足を滑らさないよう注意して進む。標高1500mぐらいに差しかかったときに問題の笹薮が見えた。最初は大したことないかなと思ったが、通る人が少ないためか踏跡の判別が難しく、ピンクテープを頼りに踏跡を進むも、たまに見失ってどこを歩いているのやら。最低コルから少し登ったあたりまで笹薮は続いていて、ここで踏跡を見失ったのが辛かった。登ろうにも押し戻されて登れない。濃い笹薮を抜けた辺りでフラフラになってしまったのでtarume-yamaさんに先頭を変わってもらう。まだ朝露で濡れた笹薮を強引に突破したのでパンツもビッチョリで気持ち悪い。

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その後も低木のブッシュが続き、息も切れ切れに尾根に上がる。気持ちいい風が吹き抜ける。「稜線っていいなぁ」と心底思う。そしてここからは大好きな稜線歩きが始まる。地図上にルートのない稜線だからどれだけ険しいのかと思っていたが、ここから武利岳までは登山道と行っても過言ではないような良い状態だ。楽しみながら歩いて最後の武利岳への標高差170mほどの急坂を登ると山頂標識が見えた。

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武利岳山頂からは北見富士も近くに見える。15日にトムラウシ山から見た存在感のあるピークはやはりこれではないかと思う。昼食を取りながら山座同定を試みるが、私は北大雪は殆ど登ってないので何が何やら、tarumae-yamaさんは意外なことに山座同定自体が苦手だと話していた。帰ってから調べたら北見富士に向こう側に雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士が見えているようだ。他にも平山、ニセイカウシュッペ、愛別岳、トムラウシ山、石狩連峰にニペソツ山...と一望できる。

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昼食後はまた気持ちのいい稜線を戻っていく。で、覚悟を決めて最低コルの薮に...行きは朝露に濡れて写真撮るどころでなかったので帰りに写真を撮っておく。帰りはtarumae-yamaさんが先頭に行ってくれたので随分と楽だし、後ろにいると随分と冷静にルートがわかるもんだと感じた。ここからの登り返しがかなり大変。標高差的に行きよりも帰りのほうが辛いし、低木が足にまとわりついて鬱陶しい。お互いに息絶え絶えに前ムカまで帰ってきた。前ムカからはtarumae-yamaさんの提案でライオン岩コースで下山する。途中、エゾウサギギク、ミヤマアキノキリンソウ、エゾウチバチソなどまだ花が残っているがリンドウ種は見られない。武華山までの稜線も溶岩で出来た痩せ尾根があったりと結構面白い。

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武華山を越えて、途中、ライオン岩の上で休憩しようということになり踏み跡を辿ってみるが、ハイマツがビッシリで岩の上に上がれない。別ルートを探して見たものの、垂直に切立った岩があるばかり。しばらくルートを探したが、それらしき物も見つからず断念することに...tarumae-yamaさんは残念そうだったが、高所恐怖症気味の私としては少しほっとする(^^;。下山途中に見えたライオン岩が本当にライオンの形に見えたのが驚きであった。



武華山登山口(6:40)→コース分岐(6:55)→前ムカ(8:10)→最低コル(8:45)→尾根取り付き(9:25)→武利岳(10:20←昼食→10:50)→尾根取り付き(11:50)→最低コル(12:05)→前ムカ(13:00)→武華山(13:30)→ライオン岩(13:55)→コース分岐(15:00)→武華山登山口(15:10)

今回のあこの燃費:14.5km/L

表大雪南ルート縦走4日目 ~トムラウシ山-短縮登山口~

朝4時起床。十勝岳連峰の夜明けの絶景が見れるかと、とりあえずテントの外を確認。う~ん、微妙、何だか薄曇り。それにしても寒い、気温は体感的に確実に1桁に達している。すぐにテントの中に戻りストーブを焚いて暖を取る。写真を撮りに出ようか迷ったが、4時18分、意を決して着れるものは全部着て外に出る。空はさっきよりも晴れてきた。いい感じだ。二人のテントからはモゾモゾと動く音が聞こえるが、まだ寝てるかもしれない。景色が良ければ起しに戻ろうと誓い、南沼のテン場からオプタテシケへの縦走路向かう。ここを100mも歩けば十勝岳連峰の絶景が拡がる。ウソみたいに晴れてきた。二人のことはすっかり忘れて、更に150mほど歩いて南沼が望める標高1940mの岩場を目指す。丁度、夜が明けてきた。

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うつくしー...これは二人を呼びにいかねばと走ってテン場に戻る。「十勝岳がきれいに見えますよ。見に行きませんか?」とテントに向かって声を掛けると、「寒い」とか「スズさん、元気ぃ・・」など妙にテンション低い。とにかく絶景だということを伝えつつ、私も絶好のチャンスを逃したくないので「オプタテの縦走路にいますからねっ!」と言い残して再び戻る。しばらくするとshizuさんが眠そうにやってくる。でも景色を見て目が覚めたようだ。yahさんは待てども来ない。何やってるのかなと思った矢先、テントから出てくる姿を発見。到着する頃にはすっかり日は登っていたが、それでも満足してくれたようで南沼の手前あたりまで行って写真を撮っていた。

さて、昨日メカニカルシャッターが完全に逝かれたNIKON1だったが、陽気のおかげですっかり回復。動きのない風景や花を撮っている分にはメカニカルシャッターも電子シャッターも同じだが、やはりメカシャッターの音がしないと写真撮っている気がしない。液晶画面も復活してファインダーと両方使えるようになった。新たな症状として液晶欠けが発生したがそんなものは些細なことだ。一方、昨日好調だったGPSはまた結露したようで、電源が切れなくなり一晩中動きっぱなし。充電用の電池も底を着いたので今日の行程のどこかでGPSログが途切れそうな予感がする。

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テントはそのままに荷物のパッキングだけすませて、テン場でのんびりしたいというshizuさんを残して再びトムラウシ山に登る。先客が一人いたが早々に北沼方向に立ち去り、山頂には我々だけに...今日は正真正銘の360°で大雪独り占めだ。火口を挟んで向こう側にはニペソツ・ウペペサンケの上に綺麗な青空が拡がる。私はまったりしてお茶とお菓子を食べている。山頂で飲むお茶は本当に美味しい。yahさんは再び720°の動画に挑戦していた。

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石狩連峰のやや北寄りには謎の単独峰が見える。例によってyahさんも「あの山は何?」と聞いてくる。かなり存在感のある山でトムラウシ山に登るといつも話題になるが、結局いつも分からずじまいだ。北見富士という意見が大勢を占めるが標高1291mの低山がこんなに高く見えるものなのか...しばらくすると日帰り登山やヒサゴから縦走する人達で山頂が混雑してくる。やっぱり人気の山だ。あまり邪魔しちゃ悪いと思い、テン場に戻る。テン場では「北海道大学歩く会」のメンバーと話ができた。彼らも13日の悪天候の中、石狩岳からの縦走で沼ノ原分岐のあの笹薮を歩いたそうで妙に親近感がわき、お互いの労を労った。

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テントを撤収した後は早々に下山。トムラウシ公園を見下ろすエセ金庫岩(勝手に命名)からのニペソツ山も美しい。後はトムラウシ温泉ルートでは定番のナキウサギ観察をしながら下山を続け、コマドリ沢で昼食。

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その後は特に記事にするようなこともない新道の悪名高き登り返しと泥道が延々続く。新道にそびえ立つ白樺が青空に映えて癒されたので写真を撮ってみる。白樺の上にはトンボも飛んでいる。もう秋も近いなぁと思いつつ下山を続ける。それでもカムイ天上分岐付近から木道が二ヶ年計画(yahさん情報)で整備されつつあり以前よりは楽になっている。yahさんは目的地が近づくに連れ元気になっているが、私とshizuさんはペースが落ちていく。膝も痛くなってきた。この下りは本当に退屈だし全然終わらなくて大嫌いだ。

今歩いているトムラウシ温泉ルート、一昨日歩いたヌプントムラウシ温泉ルート、それに悪名高き天人峡ルートを加えて「表大雪三大酷道」に認定したい、いや俺が認定する!...そんなことを考えながら下山して行った。

おまけ

南沼キャンプ指定地(7:35)→トムラウシ山(8:10←休憩等→8:40)→南沼キャンプ指定地(9:15←テント撤収→9:55)→前トム平(11:40)→コマドリ沢(12:40←昼食→13:10)→カムイ天上分岐(14:40)→温泉コース分岐(15:25)→トムラウシ短縮コース登山口(15:45)

今回のあこの燃費:12.4km/L

表大雪南ルート縦走3日目 ~忠別小屋-南沼テン場~

朝4時30分起床。昨夜は高ぶった精神を落ち着けるために「柴胡加竜骨牡蛎湯」を飲んで寝つきは良かったものの、トタン屋根が強風でドンと大砲のような音を立てたのをきっかけに目が覚めて、それ以降はあまり眠れなかった。一応、外を見てみるが霧雨が降っている。昨日の雨でザックの中まで濡れ、乾いた予備の衣類がない中で進むのは危険で、予備日を使って停滞することも考えたが、ここで衝撃の事実を知らされる。shizuさんは予備日を設定していなかったようだ。何とまぁ悪いことが続くことか...南沼キャンプ指定地までの道はロックガーデンで迷い易く、2009年のトムラウシ山遭難事故の原因となった風を避ける場所も少ない。経験的に晴れるなら7時ぐらいに兆しがあるハズだが、最悪の場合はshizuさんにはルートが明瞭で安全性も高く、管理人のいる山小屋、公共交通機関も使える黒岳ルートから下山してもらうことも伝える。まぁ、何と朝から険悪なムードだろう。yahさんも微妙な空気を察知してルートの変更計画を色々と提案してくるが、着替えもなく晴れる兆しもない以上、南下ルートで移動するつもりはなかった。最終的には「命と仕事、どっちが大事だ!よく考えろ!!」と言うつもりでいたが、幸運なことに6時30分を過ぎた頃に小屋の外が明るくなる。時間は短かったが確実に雲が薄くなって来ている証拠だ。これなら行けそうだ。

さてもう一つの懸念事項は電子機器だ。GPSと携帯電話は一晩体温で温めて復活したが、カメラ(NIKON1)のほうは試しにシャッターを切ってみたら、メカニカルシャッターが下りたまま動かなくなってしまった。当然ファインダーも真っ暗だ。ダメ元で電源ボタンやシャッターボタンを繰り返し押していると、偶然、イヤな音と共にシャッターが開きセンサーが見えた。ミラーレス構造なら電子シャッターに切り替えれば撮影可能かもと試しに撮ってみる。撮れた!やった!! 相変わらず液晶画面は誤作動で使えず、ファインダーも曇ってフォーカスが合っているのかもわからないが、NIKON1の優秀なAFを信じて撮影するしかない。撮れるだけでもありがたいというものだ。

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7時40分。微妙に霧雨が降っているが、最初に空が明るくなる現象を確認してから複数回同様の現象を確認したので、それを信じて忠別岳避難小屋を出発する。忠別岳避難小屋分岐を過ぎ五色岳方面に進んだ辺りで五色岳の稜線が見えるようになった。振り返ると忠別岳も見えている。いいぞ。行ける。五色岳に着いた頃には、昨日悪戦苦闘した沼ノ原が見えるぐらいに天候が回復してきた。昨日スルーした五色岳でしばし休憩してから化雲岳へと向かう。天候はどんどん良くなってくる。途中のハイマツ帯ではトムラウシ山が完全に雲から抜けた。

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化雲平に入る頃にはすっかり晴れ、安心して「今日の私は役立たずになる」と宣言して、パーティから一人離脱して化雲平の花々の写真を撮りながらのんびりと進むことにする。昨日乾かなかった衣類もザックに縛って乾かす。化雲平の私のお目当てはエゾウサギギクとリシリリンドウ。他にもタカネトウウチソウ、エゾウメバチソウ、ヨツバシオガマの他、アオノツガザクラやハクサンボウフウ、ミヤマアキノキリンソウの大群落も見られた。ふと前を見ると先行していたshizuさんはもう化雲岳への登りに取り掛かっている。700m近く離れている。これはマズイと思いつつ、目的の花も撮れたことで上機嫌で一気に距離を詰める。そんなに二人を待たせることなく化雲岳山頂に到着。化雲岳は私が登山を初めてから表大雪で最初に踏んだピークで何度来ても感慨深い。二人には「化雲岩の右側から上に登れるよ」と事前に伝えてあったので、登って見たか聞いてみたら「無理!」との返事が...高所恐怖症の私はもちろん無理ですが、やはり普通の人でも恐怖を感じる高さでしたか(^^;。

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化雲岳で休憩した後は天沼を目指す。沼のほとりの木道に腰を掛けて昼食にする予定。途中、ヒサゴのコル近くの無名沼の雪渓が美しい。コルをすぎるとゴツゴツした巨岩が見え始める。しばらくするとヒサゴ沼が眼下に見える。混雑するのが嫌で4年前に訪れたきりだが、好きな場所には違いないのでまた行きたいなと思う。登山道脇の水面が美しい浅い無名沼を越えるとすぐに天沼に到着だ。去年イワイチョウがたくさん咲いていたので楽しみだったが、今年はもう終わりかけのようで少し残念だ。だが、気持ちの良い青空の下ランチタイムにする。ヒサゴのコルで足が攣る兆しが見られたので、ついでにツムラ68(芍薬甘草湯)を飲もうと思ったが、ザックの一番下にあるので出すのが面倒だと思っていたら、yahさんが「これあげますよ」と言ってくれた。他にも色々と持って来ているらしい。まるで移動薬局だ。私も持ち歩くほうだけどyahさんの種類の豊富さには驚いた。

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天沼を出発するといよいよ巨岩帯に突入する。いい経験なのでルートファインディングをしながら歩きたいと言っていたyahさんが先頭だ。最初はルートの選択方法(ピンクテープ、ペンキ、ケルン等)が良くわからないらしく、時折あらぬ方向へ進むのを後ろから訂正しながら進んでいく。それでも楽しそうだ。たまに間違えるものの、ロックガーデンを抜ける頃には自力で修正して結構まともにルートを選べるようになっていた。途中の岩場ではナキウサギも見ることが出来た。

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ロックガーデンを抜け北沼近くまで登ると、これまでに歩いていてきたルートが一望できる。いやぁ、本当に素晴らしい。昨日の悪魔のような大雪の表情が一変して天使のように見える。北沼付近ではshizuさんが偶然出会った知り合いと話をしている。我々は少し離れた場所でのんびりとトムラウシ山を眺めて休憩。北沼の湖畔にはチングルマ、ミヤマキンバイ、エゾコザクラの他、ジムカデの大群落、エゾヒメクワガタ、アオノツガザクラ、ヨツバシオガマ、イワギキョウなどが咲いていたが、4年前に見たチシマギキョウはもう姿を消していた。

南沼キャンプ指定地に着くととりあえずテントを張る。私は純正のグランドシートを使っているので、まずグランドシートをペグで打ちつけて、それにテントを引っかけて張っていくので風があっても全然大丈夫だが、二人ともサードパーティのグランドシートで、且つ、テントを張るのは初めてということで風に煽られ苦戦している。自分のを張り終えた後、「できた!」と言う二人のテントを念のためチェックすると、確かに形にはなっているが張り縄を忘れたり、緩かったり、ペグがなかったりと、かなり試行錯誤した後が見える。それらを修正して16時40分。まだトムラウシ山に登れる時間なので二人を誘って空身で登頂。十勝岳連峰は曇っていたが、それ以外は360°の絶景。

一緒に登り始めた陽気なおっちゃんは何と俵真布から登って来たという。「営林署ってお盆休み中でも鍵借りられるんですか?」と素朴な疑問を投げてみる。「彼らは夏休みとかなくて平日は平日、土日は土日」だそうだ。てっきりお盆休みは鍵を借りられないと思い込み、我々のような会社員には縁のないルートだと諦めていたが、これで来年の夏休みの計画は決まったようなものだ。登山道の様子を聞き、「登山道の登り始めがひざ下までの水たまりだった」とか、「途中の沢で熊が食事をしているところに出くわした」とか色々な話をきかせてもらった。こちらも大冒険を経験して登ってきたのでその様子も伝える。「お互い大変な思いをして登って来てこれだけいい景色を見ているんだな」と実感した一日だった。


忠別岳避難小屋(7:40)→忠別岳避難小屋分岐(7:55)→五色岳(8:55)→化雲岳(10:30←ティータイム→11:00)→ヒサゴのコル(12:05)→天沼(12:25←昼食→13:00)→北沼分岐(14:50)→南沼キャンプ指定地(15:25←テント設営等→16:40)→トムラウシ山(17:05←休憩等→17:30)→南沼キャンプ指定地(18:00)

表大雪南ルート縦走2日目 ~ヌプン小屋-忠別小屋~

朝4時30分起床。薄曇りの中、晴れ間も見え中々の状態だったが、準備をしている内に空に厚い雲が立ちこめてイヤな状態になってくる。それでもyahさんは「登れば雲の上に出て晴れますよ」と楽観的。救われるというか何というか(^^;。確かに上空の雲の動きも緩やかで、それほど荒れないかもしれないという期待を持って5時40分にヌプントムラウシ避難小屋を出発した。登山ポストの情報では先発隊がいるようだ(日付が8/12の4時30分入山になっていたが、昨日yahさんが確認した時は、この記録はなかったとのこと)。

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昨日確認した橋を渡り、沢沿いの道を登り始める。地図では徒渉点は数回しかないと思っていたが実際には何十回も徒渉を繰り返すことに...先行していたyahさんがルートが良くわからないということで先頭を変わる。登山口近くはピンクテープも多かったが、いざ沢道に入ると激減し確かにわかりにくい。途中、迷い道に入ったりもしたが、その都度遠くに見える標識やピンクテープを発見して進む。元々ピンクテープは多くあったようだが、その半数は地面に落ちたり流されたりしているようだ。100m近く目印がないこともあり不安にさせられる。

登山道は700m地点で沢本流から支流に分岐する。ここでshizuさんが腹痛を訴える。困った。腹痛なんて想定外だった。どうしようかと思っていたら、yahさんが薬を持っているというので難を逃れる。小雨も降り始めたので雨具やザックカバーを準備しつつ、shizuさんの状態が良くなるのを待って出発した。支流に入ると沢の上を歩いて行く。ここもピンクテープが少ないが左右に枝道もないのでルートは明瞭だが何となく不安は付きまとう。沢がだいぶ細くなって来た頃、「右」と書かれた看板が出現。急坂を登ると樹林帯の登山道に入る。倒木を避けつつ沼ノ原山までツラい登りが続く。まるで天人峡ルートとそっくりだ。ここで男性二人の先発隊に追い付いた。我々と同じく忠別小屋まで行く予定だったが、この雨で予定変更して、沼ノ原でテントを張ると言う。確かに彼らのペースでは忠別小屋は無理があるかもかしれないが、この天候では沼ノ原のテン場は水没する可能性があることを伝え先行する。沼ノ原山のコルから少し登ると沼ノ原の台地に出てきれいな笹の刈り払い道に出た。

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しばらく進むと前を行くyahさんが「スズさん、これどっちに行けばいいの?」と聞いてくる。どうしたのかと思って前を見たら、湿地のような広大な空間が拡がっていて驚いた。先人のブログで写真は見てたものの、こんなに広いのかと呆然とする。ガスっていてルートの入口がわからない。しょうがないので湿地の周囲をグルっと回ってルートを探すことに、shizuさんとyahさんはその場で待機してGPSアプリで位置確認をしている。とりあえず標識は見つけたが、「ヌプン・・」の文字しか読み取れず全く役に立たない。「クソっ、新得町ちゃんと管理しろよ」と悪態をつくがどうしようもない。ここでGPSに沼ノ原分岐の位置情報を登録していたのを思い出し、GPS表示を頼りに進むと熊笹に覆われた踏跡に到達した。これを行くのかと思いつつ、二人を呼び笹薮を先行する。

熊笹をダブルストックで払いながら進むに連れ、GPSの残り距離が減って来てルートが正しいことを示してくれる。ただ雨で濡れた背丈ほどの熊笹を掻き分けて進むのも大変だ。この悲惨さを是非伝えたいと写真に撮ってみるが、所詮写真が撮れるような場所はまだマシな地点で、そうでないところは笹に埋まってとても写真なんて撮っていられない。笹払いの圧力で腕は既にゴアテックスを貫通してビッチョリ。小雨の他に風も吹いていて止まると超寒い。早く抜けたい一心だったが、慣れない二人のペースが上がらず10mほど進んで停止を余儀なくされる。後続の二人にとっても、眼鏡が濡れて視界が悪かったり、笹薮に埋まった穴や石に足を取られたりと大変だったらしい。GPSの残り距離を読み上げながら、道の状態と「頑張れ!」と声を掛けて少しずつ進んで行く。

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そしてGPSの残り距離が15mを差した時に愕然とする。はっきりしていた踏跡が消えてしまったのだ。迷走した跡が至るところに点在している。そんな中、おそらくココだろうと思う少し開けた水たまりに足を踏み入れると、グチョリと登山靴がイヤな感触を捉えて大きく沈んだ。そう、ここは湿原だ。へたなルートを取るとマズい。すぐさま足を引き抜き、別ルートを探す。とは言っても迷走した跡があるだけで、それらしいものは何もない。同行の二人も心配そうに私を見ている。もうGPSの残距離15mを信じて笹の上を進むしかない。覚悟を決めて倒れて歩き易そうな笹の上を進むことにした。長い、まだ合流しないのか思って焦り始めたとき、待望のクチャンベツルートの木道が見えた。「抜けたっ!」思わず叫んでいた。二人も続いてくる。沼ノ原分岐よりも10mほど北側にずれたが結果オーライだ。先程とは反対側から分岐の様子を見て納得した。2008年に訪れた時は石狩岳方面への踏跡はしっかり確認できたが、もうすっかり熊笹で覆われている。その向こうには、最初に私が足を踏み入れた水たまりが見える。どうやら最初に選択した道が正解だったようだ。後日確認したGPSの軌跡にもハッキリと記されていた。

休憩したい気持ちもあったが、風を遮るものの少ない湿原に抜けたことで風が吹き抜け、腕が更に冷たくなってきた。このまま放って置くとマズい。「ちょっと寒くなって来たから、この先の樹林帯で休憩しよう」と二人には悪いと思ったが早々に大沼を抜けて風雨を避けられる樹林帯を目指す。しかし途中で右に折れる木道を見落として、大沼湖畔のキャンプ指定地に来てしまった。「何で?」キツネにつままれたような心境だ。最後尾のshizuさんに反転して左に折れる木道がないか確認してもらう。あった。良かった。木道は多少朽ちているがまだまだ使えそうだ。写真の樹林帯で乾いたインナーを着て一段落。完全に冷え切った腕にも体温が戻る。危なかった。低体温症ってこうやってなっていくんだ。

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樹林帯で休憩した後はクチャンベツ川源流まで結構な急坂を登っていく。yahさんはかなり辛そうだ。時間はまだ12時前。予定した時間より30分ほど遅れているが十分余裕はある。「いいよ、ゆっくり行こう」と声を掛け一歩一歩登っていく。急坂を登り切った後、時間を掛けてクチャンベツ川源流に到着。これに沿って南側に付けられた登山道を登っていく。花がとてもきれいに咲いているが、もう全員足を止めて花を見たり写真を撮ったりする余裕はない。そんな中、エゾコザクラの白花を一輪見つけた。足を止めて「これは珍しいから」と声を掛けて写真を撮る。思えばこの後、五色岳山頂に着くまでで皆が笑顔を見せた最後の瞬間だったかもしれない。もうレンズが結露して拭いても拭いても曇ってしまってまともな写真が撮れない。カメラ本体も結露してアイセンサーが誤作動、液晶画面が使えず重い荷物を背負ったまま腰を屈め、ファインダーをのぞいて撮影した。1日目の行程で写真を撮るのはこれが最後になった。

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2008年に訪れた際の記憶から、五色ヶ原に出れば多少のハイマツ漕ぎはあるものの、緩やかな木道が続くため一気に抜けようと考えていた。風雨も強まって来たため「少しペースをあげよう」と言ってみたものの現実は過酷だった。以前よりもハイマツも熊笹も手強く成長し、木道のない区間はまた薮漕ぎに。木道自体も熊笹に完全に覆われて途中でyahさんが木道を踏み外したり危険なシーンが続く。yahさんはもう眼鏡が完全に濡れて見えないらしい。危険なので私が先行し危険箇所の状態を伝え、熊笹が木道を覆っているところではストックを前に突いて木道の位置を確認しながら進むように指示を出す。shizuさんは最後尾を黙々と登ってくるがペースは確実に落ちてきている。もうみんな一杯一杯だ。こんな所で休みたくないが、疲労が蓄積して動けなくなるともっとマズいと思い、風が辛うじて避けられるハイマツの影を見つけて、一旦、小休止にする。5分も休憩してないが、それでも随分と回復したようでペースが上がった。これなら何とかなりそうだ。現在位置を確認して残り距離を伝えつつ先行する。五色岳近くの、昔、水を汲んだ記憶のある場所も見えてきた。「もう15分ほどで山頂!頑張れ!!」とそれを伝える。しかし山頂付近でまた道がわからなくなる。二つに分岐していて一つは沢のように水が流れて来ている。もう一方はハイマツの中だ。自信はなかったが「迷った時は沢沿いは避ける」という自分のポリシーを徹底してハイマツを選択した。正解だった。すぐに次の木道が見えてくる。「もうすぐ!」、「もうすぐ!!」と声を掛けて山頂目指して登る、最後にハイマツを越えると見覚えのある五色岳の岩場が目に入った。実際に歩いた時間は言った通り15分ほどだったが1時間ほどにも感じた。

風雨が強い五色岳山頂はスルーして低木のトンネルになっている忠別小屋へのルートに入って腰を落とす。ここなら落ち着いて休憩できる。助かった。yahさんもすぐ着いてきた。ただshizuさんが来ない。ヤバイ。五色岳を通り過ぎて化雲のほうに行っていたらどうしようと思ったら姿が見えた。「おーい、こっちこっち」と叫んで呼び寄せる。後日聞いたら分岐標識の写真を撮っていたとか...人が心配しているのに随分と余裕だな、おいっ(^^;。低木のトンネル内でしばらくグッタリと休憩。思えば昼食も食べていない。それでもみんなお腹は空いてないとのことだ。確かに精神的にそれどころではなかった

休憩後、忠別岳避難小屋を目指す。避難小屋への分岐が見えて来た頃に急にお腹が鳴った。目的地が間近ということで身体のほうも安心したらしい。小屋に入ってからもトラブル発生。電子機器類がことごとく死亡した。NIKON1はファインダーがくもり、メカニカルシャッターが下りなくなってしまった。GPSは電源が切れず、携帯電話は電源が入らない。暖かい小屋の中に入って一気に結露したようだ。まぁ、無事に辿り着けたことを思えば軽い代償かと思いつつ、明日からの山行で写真が撮れないことが気がかりに思い、電子機器類をシュラフの中に入れ、温めつつ一夜をともにした。


ヌプントムラウシ避難小屋(5:40)→ヌプントムラウシ登山口(6:00)→石狩岳分岐(10:00)→沼ノ原分岐(10:40)→大沼キャンプ指定地(10:50)→五色の水場(11:40)→クチャンベツ川源流出合(12:25)→五色岳(14:35)→忠別岳避難小屋分岐(15:20)→忠別岳避難小屋(15:35)

表大雪南ルート縦走1日目 ~ヌプントムラウシ避難小屋前泊~

8月12日(日)から4日間、yahさん、と表大雪の南端、ヌプントムラウシ温泉から沼ノ原を越えて五色岳、化雲岳、トムラウシ山に至るコースをぐるっと一周する計画を立て、数日前にshizuさんも参加することになり、1日目は前泊地のヌプントムラウシ避難小屋を目指します。

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札幌でshizuさんをピックアップして9時に出発、その後、yahさんと道東道キウスPAで合流。車2台でまずは私の提案で十勝清水の「目分料」(そば屋)に向かいます。しかしながら着いてびっくりの大混雑ぶり。あきらめて新得に移動し、yahさん提案の「みなとや」で昼食にします。こちらも人気店らしくて20分ほど待ちましたが居間のような落ち着いた部屋で美味しい蕎麦を頂きました。駐車場がないので新得駅の駐車場を使わせてもらいました。

新得からは道道718号忠別清水線に入り、トムラウシ短縮コース登山口に向かいます。ん?忠別?と疑問に思って帰ってから調べてみたら、この道道も大雪山縦貫道路の一部で、俵真布側に片割れが確認できました。私の大好きな十勝岳連峰をトンネルで串刺しにする計画だったようで、そんなものが実現しなくて本当に良かったと思います。

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林間部に差しかかった頃、エゾライチョウがトコトコと道路を歩いているところに出くわしました。写真が少しブレましたがメスでしょうか? この鳥、未だに狩猟鳥の対象となっているようですが、大雪山系が鳥獣保護区に指定されているおかげか、人間に対して警戒するそぶりもなく、のんびりと道路を歩いている様子が観察できました。

トムラウシ温泉を越えてユートムムラウシ林道に入ると、3年前と比べると随分と道路の侵食が進んでいます。中には10cm程度の段差になっている箇所もあり、あこは問題なく通過したものの、yahさんのプリウスは相当苦戦を強いられました。そんなわけでトムラウシ短縮コース登山口に着いた頃には、もう15時近く。急いで荷物をあこに積み替えてヌプントムラウシ避難小屋に向かいます。ヌプントムラウシ林道は比較的侵食も少なくて30~40km/hで走行できましたが、それでも小屋に着いたのは16時過ぎと思いのほか時間を費やしてしまいました。

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昨年秋の大雨の影響で登山口の橋が心配だったので、事前に新得町に確認したものの「流されたという報告は入っていません」という曖昧な回答だったのもあり、荷物を小屋に置いてた後、通行止が続く林道沿いにヌプントムラウシ登山口の様子を見に行くことにします。道路状態は歩くには問題ないですが、沢状に分断されたり、クラックが入ってたりと惨澹たる状態で、もう林道として復旧することはないんじゃないかという気がします。15分ほど歩くと立派な看板と登山ポストが見えて来ました。

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橋も健在です。ワイヤーで岸に固定された立派な橋です。試しに対岸に渡ってみました。木の皮が浮いて多少フワフワしますが頑丈そうです。対岸からは沢沿いにピンクテープが続いています。登山道も問題ないようです。

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まずは心配事が一つ減ったということで安心して小屋に戻って食事、そして温泉タイムです。小屋は2F建てで窓には網戸が取付られて虫の心配もありません。ただトイレのアンモニア臭が殆ど試薬レベルと言っても過言ではないほど著しく、座っての用足しでは目や喉が痛くなるほどで正直危険を感じました。温泉は立派な作りで、源泉と川の水をバルブを使って調整して入ります。湯を足そうとして温泉側のバルブをひねったら熱湯が出てきてやけどしそうになりました...お気をつけあれ(^^;。風呂から眺める西側の空には夕焼けが拡がっています。予報は雨だけど、明日もいい天気になるといいなと希望的観測をしながらヌプントムラウシ温泉の夜は更けていきました。

セリアのUSBチャージャー

先日、購入したGPS、ユピテルのASG-2ですが、内臓電池は12時間持つらしいが、3日間の縦走を考えるとギリかもしれないということで、またまた100均を物色してきました。良さそうだったのはセリアのUSBチャージャーです。

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単3電池の2個仕様なのでエネループと組み合わせるとかなり強力だろうと思います。ちなみに電池ボックスだけですのでUSBケーブルは別途用意しないといけません。まぁ、それも100円で揃いますけど。で、やってみた。充電できてるようですね。携帯の充電もできてるみたいですね。中々良さそうです。コンパクトだし軽いので山行にはピッタリかと...今度の山泊に持って行こうと思います。

カメラのバッテリー(EN-EL15)もUSB経由で充電できるといいんですけどね。それは無理らしい。まぁ、予備バッテリーを持って行けば同じことですけどね(^^;。