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表大雪南ルート縦走1日目 ~ヌプントムラウシ避難小屋前泊~

8月12日(日)から4日間、yahさん、と表大雪の南端、ヌプントムラウシ温泉から沼ノ原を越えて五色岳、化雲岳、トムラウシ山に至るコースをぐるっと一周する計画を立て、数日前にshizuさんも参加することになり、1日目は前泊地のヌプントムラウシ避難小屋を目指します。

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札幌でshizuさんをピックアップして9時に出発、その後、yahさんと道東道キウスPAで合流。車2台でまずは私の提案で十勝清水の「目分料」(そば屋)に向かいます。しかしながら着いてびっくりの大混雑ぶり。あきらめて新得に移動し、yahさん提案の「みなとや」で昼食にします。こちらも人気店らしくて20分ほど待ちましたが居間のような落ち着いた部屋で美味しい蕎麦を頂きました。駐車場がないので新得駅の駐車場を使わせてもらいました。

新得からは道道718号忠別清水線に入り、トムラウシ短縮コース登山口に向かいます。ん?忠別?と疑問に思って帰ってから調べてみたら、この道道も大雪山縦貫道路の一部で、俵真布側に片割れが確認できました。私の大好きな十勝岳連峰をトンネルで串刺しにする計画だったようで、そんなものが実現しなくて本当に良かったと思います。

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林間部に差しかかった頃、エゾライチョウがトコトコと道路を歩いているところに出くわしました。写真が少しブレましたがメスでしょうか? この鳥、未だに狩猟鳥の対象となっているようですが、大雪山系が鳥獣保護区に指定されているおかげか、人間に対して警戒するそぶりもなく、のんびりと道路を歩いている様子が観察できました。

トムラウシ温泉を越えてユートムムラウシ林道に入ると、3年前と比べると随分と道路の侵食が進んでいます。中には10cm程度の段差になっている箇所もあり、あこは問題なく通過したものの、yahさんのプリウスは相当苦戦を強いられました。そんなわけでトムラウシ短縮コース登山口に着いた頃には、もう15時近く。急いで荷物をあこに積み替えてヌプントムラウシ避難小屋に向かいます。ヌプントムラウシ林道は比較的侵食も少なくて30~40km/hで走行できましたが、それでも小屋に着いたのは16時過ぎと思いのほか時間を費やしてしまいました。

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昨年秋の大雨の影響で登山口の橋が心配だったので、事前に新得町に確認したものの「流されたという報告は入っていません」という曖昧な回答だったのもあり、荷物を小屋に置いてた後、通行止が続く林道沿いにヌプントムラウシ登山口の様子を見に行くことにします。道路状態は歩くには問題ないですが、沢状に分断されたり、クラックが入ってたりと惨澹たる状態で、もう林道として復旧することはないんじゃないかという気がします。15分ほど歩くと立派な看板と登山ポストが見えて来ました。

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橋も健在です。ワイヤーで岸に固定された立派な橋です。試しに対岸に渡ってみました。木の皮が浮いて多少フワフワしますが頑丈そうです。対岸からは沢沿いにピンクテープが続いています。登山道も問題ないようです。

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まずは心配事が一つ減ったということで安心して小屋に戻って食事、そして温泉タイムです。小屋は2F建てで窓には網戸が取付られて虫の心配もありません。ただトイレのアンモニア臭が殆ど試薬レベルと言っても過言ではないほど著しく、座っての用足しでは目や喉が痛くなるほどで正直危険を感じました。温泉は立派な作りで、源泉と川の水をバルブを使って調整して入ります。湯を足そうとして温泉側のバルブをひねったら熱湯が出てきてやけどしそうになりました...お気をつけあれ(^^;。風呂から眺める西側の空には夕焼けが拡がっています。予報は雨だけど、明日もいい天気になるといいなと希望的観測をしながらヌプントムラウシ温泉の夜は更けていきました。