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風不死北尾根から樽前山五合目まで縦走約20km

前々からtarumae-yamaさんと話していた風不死岳北尾根から樽前山を越えての縦走、当初は自転車で二つの登山口を結ぶ予定だったが、車二台を各々の登山口に置くという無難な選択で実行。まずは車で樽前山の七合目を目指したが、七合目駐車場満車に伴い五合目で足止め。そんなわけであこは五合目において、tarumae-yamaさんの車で北尾根登山口へ。

北尾根登山口からは初めての風不死岳だが、登山口ゲートを越えての林道歩きから登りの連続で既に汗だくになってしまう。今日のカメラは二台体制。D7000は風景用、Nikon1 V1には花撮り用に例によって「Minolta AF50mm」が着いている。今回、家を出る前にザックの重量を測ってみたら、日帰り装備のハズなのに10kg超。何入ってんだって感じで、最近ペースが上がらないのは体力が落ちたせいではなく、単純に荷物の重量のせいだと思う。


林道から本格的に登山道に入ると暑いのなんの...風もなく汗が蒸発してくれなくてただ不快なだけで喉だけが異様に乾く。樽前マスターのtarumae-yamaさんもさすがに辛そう。互いにペースが中々上がらない。

そんな中での癒しの存在と言えばやはり花。シラネアオイが群落で咲いていたが、やはりこの花は群落よりも凛と一輪で咲いているほうが似合うと思う(Minolta AF50mm ss1/400 f6.8)。


九合目近くでは登山道の両脇にフキが並んでいる。何だかこんな光景は初めてみたような気がして、何というか北海道らしい山の風景ではないかと思って写真に残した。


風不死岳山頂はやはり賑やか。山頂スペースにおさまりきらない人々が北尾根のほうへも流れてきていた。ここで西山ピークに行きたいと言うSさんと合流して(例によってtarumae-yamaさんが誘ったのだが)、とりあえず私の余計な一言もあって932m峰を目指すことになった。

風不死岳とニセピークのコルにはハクサンチドリがポツポツと咲いている(Minolta AF50mm ss1/250 f6.8) 。久々に見るので最初花の名前が出てこず、「何だっけ、何だっけ」と自問自答していたのは言うまでもない。ニセピークはウコンウツギの花で黄色く染まるぐらいで、他にもサンカヨウ、ミヤマエンレイソウ、チシマザクラなども咲いていた。ニセピークを過ぎると登山道は笹刈りで以前よりは開放的な印象。


風不死岳登山口(山中)で二人が休憩するというので私は近くに咲いていた白い花を撮影しに...なんだろうと思ったらエゾイソツツジ(Minolta AF50mm ss1/400 f6.8)。風不死側には見掛けなかったため、ここで一年ぶりに見れたが嬉しくて写真に撮ったが、樽前山側は全域イソツヅジだらけで、別にここで写真におさめる必要もなかったようだ(^^;。

932m峰が近づくとコメバツガザクラもまだ咲いていた(Minolta AF50mm ss1/125 f6.8)。この花は小さくて写真に撮るのは大変だけれども、私にとっては結構好きな花で、今回はMinolta AF50mmのおかげで綺麗に撮れた。932m峰ではイワブクロが見れることを期待したがツボミのみ。ただ昔の国土地理院1/25000地図に表記されていた932m峰から風不死岳登山口までの道がまだあるのを発見できた。とは言っても枝が生い茂る低木の中なので実際に歩くのは相当大変そうだが...


932m峰の次は西山ピークへ。西山への登り斜面で見た小さな葉のモコモコ具合を何とか写真に収まらんだろうかと試行錯誤を繰り返して、いい感じに仕上がった。tarumae-yamaさんの体調はすっかり回復したようで登りでもいつもの軽快なペースが戻ってきた。私のほうも十勝岳連峰の高地トレーニングが効いていたのか全然苦にならないが、幸か不幸か我々に色んな場所を連れまわされることになってしまったSさんは辛そうだ。


西山ピークに到着。ここからD7000は12-24mmから16-85mmにレンズを変えた。三角点の写真を撮るのを忘れてしまったが、名称上はここが真の「樽前山」山頂。東山は「樽前岳」という名称になっている。自転車で登ってきた男性と出会って話を聞いたが、「山は自転車と一緒でしか登ってない」とのことでマウンテンバイクの延長上に山があるような印象だった。で、山頂で昼食。私はノンアルコールビールを持ってきていたので三人で乾杯。アルコールがあれば尚いいが、山頂で飲むビールは最高。Sさんからは返杯でドリップコーヒーを頂いた。

西山ピークではtarumae-yamaさんが教えてくれたコケモモの花が綺麗に咲いている(Minolta AF50mm ss1/125 f6.8)。

昼食後は今度は東山へ...さすがに、もう結構疲れてきたが途中で白いコマクサを発見。純白色ってのは初めて見ただけに少し感動。


歩くのも疲れたがブログを書くのも疲れてきた。そんなわけで随分と端折ったが東山ピークの山頂に到着。tarumae-yamaさんにアングルを指定して(^^;、三角点でSさんと記念撮影。東山ピークの三角点は一等三角点だけに大きい。大きさがわかるように手を広げて三角点に置いているのだけど、書かないとわからないわな。

東山ピークまで付合ってくれたSさんと別れ、我々は一段下の花畑コースを目指して再び外輪山を932m峰の方向へと向かう。もうだいぶ雲が出てきているが、遠くに後方羊蹄山と尻別岳が親子のように並んで見えた。

花畑コースはyahさんも報告してくれていたようにイワヒゲだらけ。これだけ密集してあると写真の構図を決めるだけでも大変だけれども、オーソドックスにまとまった写真を一枚添付する。他にも何枚か見るに耐えるものをImageSpaceにアップしたので、興味と暇のある方は御覧頂けると嬉しいと思う。残念ながらイワブクロの開花にはまだ早く、結局一株も咲いたものを見つけることができずに七合目ヒュッテに到着。ここから五合目までは林道の下りだが、やはり話相手がいると退屈な林道歩きもあっと言う間に終了。

最後、北尾根登山口への林道でyahさんの車は入れなかったということで、また、何かの機会で訪れた際のために、あこが通れるか試してみた。見た目にはかなり荒れていて不安だったけど、実際に通って見ると全然平気。最低地上高15cmの普通車でも意外といけるもんだと気をよくして帰路についた。


風不死北尾根登山口(8:10)→H807(9:20)→風不死岳(10:10←休憩→10:20)→風不死登山口(11:20)→932m峰(12:00)→樽前山西山(12:55←昼食→13:40)→樽前山神社奥の院(14:00)→樽前山東山(14:25←休憩→14:40)→風不死分岐(15:10)→H634(15:55)→7合目ヒュッテ(16:05)→五合目ゲート(16:40)

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/v9eNxtk)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「Nikon1 V1」+「Minolta AF50mm f1.7」
※今回掲載した写真は全部4段絞りで換算f6.8です。

上ホロカメットク山と十勝岳20回目記念登頂

上ホロカメットク山、先週行かれたヤマレコのkomatsunaさんのレポートを見て、残雪状態は例年の5月下旬ぐらいの水準かなということで出掛けたが、百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、現物は想像以上だった。

しかも、登山口までの通路をショベルカーか何かで除雪しようとして挫折した巨大な穴ぼこが登山口に空いていて登山口を塞いでいる始末。穴の脇から登山道へと入ったが、お粗末というか、来週の十勝岳山開きに向けた関係者の焦りが空回りした産物により、不本意ながらより危険となってしまった登山口から登山道へ。安政火口へのハイキングコースも雪で完全に埋まっていて、踏み跡かピンクテープが頼り。

安政火口分岐をショートカットして、化物岩のトラバースから反対側へと廻り込む地点にできる雪庇は例年の5月下旬並みに発達していて道を塞いでいる。手前と奥に踏み跡があるようで手前のを使わせて頂く。上ホロ分岐も例年わりも雪が多く分岐標識が見当たらない。恐らく雪に埋まっているのだろうが上ホロへは直進なので全然問題なし。この雪の量なら300階段も埋まっているだろうと、素直にD尾根への直登ルートへ...昨日は少し熱が出て一日寝込んでいただけあって、この登りは応える。

D尾根に出ると景色が拡がる。十勝岳もクッキリで清涼剤効果抜群。足取りが軽くなる。が、しかし、そう簡単には本峰の稜線には到達されてくれないらしい。上富良野岳への斜面の半分ぐらいが雪が覆われている。「うぇぇ、これ登るのか」と思いつつ、最高斜度で40°近くある雪の斜面を登る。

頑張った甲斐あって上富良野岳からの景色は最高。少し富良野岳に雲が掛かったが、それもなんかいいてアクセントになっている。思えば2007年に本格的に高いところを登るようになってから、上富良野岳は今回が14回目。考えてみたらここを目標に登ったことは一度もないが、嫌いな山というわけでもなく随分登ったんだなと改めて思う。上ホロに向かって歩き始めると、擦れ違った男性に「まだ時間も早いし十勝岳行ってきたらどうだい?」と言われる。とりあえず今日の目標は上ホロカメットク山なのだけれども、「とりあえず上ホロに行ってから考えます」と言ったものの、今日登れば十勝岳も記録が残ってる中で数えると20回目(未記録山行があるので実際はもっと登っているハズなのだが)。俄然やる気が出てきた。


本峰の稜線は全く雪もなく快調に進み、まずは上ホロカメットク山頂。雄大な上ホロの山容には似合わないチマっとした山頂のケルンのギャップが面白くて写真に撮った。

上ホロ山頂直下から拡がる大雪田に少々ビビったものの、何のことなく通過して上ホロ小屋に寄り道してから、快適な夏山の稜線を十勝岳へと向かう。と書くと順調に進んでいるようだが、実際は斜度が増す度にひいこら言ってスピードが低下する体たらく。


十勝岳の山頂直下まで来ると、ここまでくれば2077m峰の十勝岳とは言え所詮モエレ山級...と言い聞かせて登ったが、このモエレ山が中々歯ごたえがある。結局、息が上がって小休止の連続。

何とか山頂に着いたものの鋸岳へと続く稜線の縞模様に雪はなし。この感じだと1週遅かったようだが、それでも景色はものすごく良い。トムラウシも石狩連峰もニペソツもクックリ見える。その写真はヤマレコかイメージスペースで見て頂くとして、休憩しつつ、夏山に変貌した十勝岳でマッタリくつろいでいると何やら私を呼ぶ声が...

誰だろうこんなところで思って振り向くとshizuさん。今年は4月に手稲山で偶然会って驚いたばかりだというのに、更にこんな偶然って...今日は単独らしい。私と同じぐらいの時間に凌雲閣に行って登山口の惨状を見て望岳台へと転進したと話していた。そんなわけでカメラ女子っぽい写真を一枚撮らせてもらった。が、やっぱり人を撮るのは苦手(^^;。ハエは多いが暖かい山頂で景色を楽しみつつ、山の話など1時間近く話していたかもしれないが、ふと時計を見るともう12時。凌雲閣に降りるならボチボチ出発したいということで下山開始。

いちいちレンズを変えるのは面倒なので、例によって登りは「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」、下山時は「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」。帰りは望遠の風景を楽しみながら下山する。写真は富良野川源流の断崖。高度感バッチリ。何で高所恐怖症なのにこういうところ好きなんだろう??

十勝岳から鋸岳へと続く稜線の縞模様は駄目だったが、上ホロカメットク山から富良野岳に至る稜線の縞模様はどうだろう。かなりいい感じだと思うのだが...

上富良野岳まで戻ってくると、行きは咲いていなかった花も結構咲いている。コメバツガザクラもいい感じ。小さいから気がつかなかっただけだろうか。気が付き始めると至るところで小さい花が咲いているのが見られて嬉しい。

下山途中にD尾根から上ホロの山頂。なんだか雪の上に巨大な岩山が乗っかっている見たいで面白い写真になった。実際は雪の向こうには崖があるんだけど(^^;。

行きは花の咲く気配さえなかったD尾根、帰りはフラワーフェスティバル状態。まずはミネズオウ。この陽気に誘われて咲いたようだ。コメバツガザクラのほうが多いが、注意して見ていると発見できた。

そしてキバナシャクナゲ。今日のD尾根のメインは彼女達だと言っても過言ではないと思う。こんなに咲き初めの活き活きした状態に巡り合ったのは初めてかもしれない。こんなに花が登山道の両脇に咲いているのを見ると夏が来たなぁと思って嬉しくなって、下山の足取りも軽くなった。

下山後はいつもの凌雲閣へ...女将さんも来週山開きということもあり、山の残雪状態を気にしているようだ。露天風呂はいつになく上下段の寒暖差が激しい。これも天然のものだから、ある程度は仕方ないなと熱い湯とぬるすぎる湯を交互に堪能した。温泉から出て駐車場に戻ったら、行きに声を掛けられた4月の百松沢山で一緒に登った男性が下山してきていたので、今度はこっちから「おかえりなさい」と声を掛ける。こっちのほうはあまり来たことがないと話していたが、先週は十勝岳に今日は富良野岳から上富良野岳経由で縦走、来週は美瑛岳に行きたいとのことで、何だかすっかり十勝岳連峰の魅力にドップリという感じで、しばし情報交換や雑談などしつつ楽しい一日が過ぎていった。

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/D6PR9aZ)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

十勝岳温泉凌雲閣(7:10)→三段山分岐(7:30)→上ホロ分岐(8:15)→上富良野岳(9:25)→上ホロカメットク山(9:35)→上ホロカメットク避難小屋(9:50)→十勝岳(10:40←食事・雑談→12:00)→上ホロカメットク山(12:50)→上富良野岳(13:10)→上ホロ分岐(14:00)→十勝岳温泉凌雲閣(14:40)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
今回のあこの燃費:13.5km/L

本日のあコ・ミュニケーション
背景、ガソリン色をしているジンジャーエールを美味しそうに飲む管理人... 
 あ「私も、私も飲みたい~!」
 ス「あこのは帰ってからね。」
 ス「ところでお腹空いたんだけど、おにぎりの残りってどこ置いたっけ?」
 あ「おにぎりは帰ってからね~。」
 ス「ぐぬぬ~」
機械は友達。仲良くするといいことあるよ、きっと(^^;。

十勝遠征2日目 ~霊峰剣山~

土日ともに好天ということで山小屋芽室岳一泊で、一日目ペケレベツ岳、二日目芽室岳か剣山という計画で、ペケレベツ岳を登った翌日、山小屋芽室岳で朝を迎える。

朝4時起床。見事に晴れている。室温13℃。少し肌寒いので、朝食の前に薪ストーブを焚いてみる。すぐに室温が上昇して快適。火を起こしてから外に出てみると、山小屋の煙突から煙が出ていて絵になる。熊は鼻が効くらしいし、薪ストーブの匂いは熊除けにも効果あるかもなどと思いつつ朝食にする。せっかく芽室岳の登山口にいるのだからと、一晩寝て体調が良ければと思ったが、やはり身体が重い感じで、予定通り剣山に向かうことにした。

剣山の登山口は立派な神社が立っている。もちろん御参りしてからスタート。登山口を進むといきなり道が二手に別れて驚いたが、よく地図を見てみると、右の道は何かの作業道のようで地図には乗ってないことがわかったので左手に進む。登山道は良く整備されていて快適そのもの。時折、御見掛けする御地蔵様のような小さな観音像が登山道を見守ってくれている。


途中ドラミングの音が聞こえたので周囲を探してみるとアカゲラを発見。写真はトラミングじゃなくてトリミングしたもの(^^;。こういう嬉しい出会いはあったものの、昨日のペケレベツに引続きのニ座目ということで結構しんどい。ただ、登り初めてわかったが体調は昨日よりは随分いいようだ。


標高906mの一の森に着く。地図を確認し、正直ここまでくればもう楽勝と思ったのだが、平坦な道が続いて再び登りが始まりニの森を過ぎると、険しい稜線を巻いて巻いての繰り返し。地図の距離以上に歩いている気がするが一向に山頂が近づかず不思議に思っていたが、後日、GPSログを確認してわかったが、国土地理院の地図を大きく外れて道が巻くように着いていて、やはり自分の感覚は間違っていなかったと感じた。

剣山というだけあって最後はハシゴを4本登って山頂。ニの森近くで先に行ってもらった地元男性が岩場に絵になる感じで腰かけていたので写真を撮らせてもらった。彼は足慣らしと言っていたが慣らす必要もないんじゃというほど速い(^^;。狭い山頂でしばし互いの山行の話などしつつ、朝食とも昼食とも言えない微妙な時間にカップめんを頂く。


剣山の山頂は名前のように剣先のように尖っていて、丁度、先端には有名な剣が刺さっている。すぐ向こうは崖、手前も崖...何というか圧巻。

山頂から芽室岳へと続く稜線の景色も美しい。ここに道がついていてくれたら、どれほど楽しいのかと思いつつ写真を撮る。

下山時に剣山山頂が見えるポイントを発見。ついさっきまで、こんなところの先端に立っていたとは自分で自分が信じられない。山頂にいた時は高所恐怖症の癖に全然平気だったが、こうやって見ていると段々恐くなってきた(^^;。

下山時に一の森展望台に寄り道。薄曇りの空ながら、登る時に雲に覆われていた十勝平野がきれいに見えていた。


下山後は山頂で地元男性に教えてもらったスーパー銭湯「温泉鳳乃舞」へ。芽室駅近くの銭湯で、駅前からの通りから行くと入口が一段下がっていて少しわかりづらいがナビがあるので問題なし。入浴料400円。泉質はモール温泉。根室本線の線路が見える露天風呂も良い感じ。まだ昼前だが二日間の山行で疲れているのもあり早々に帰路についた。

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/SoNtSEN)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

剣山神社登山口(6:15)→一の森H906m(7:25)→ニの森H1020m(7:45)→三の森H1120m(8:05)→剣山山頂(8:20←食事等→9:00)→三の森H1120m(9:15)→ニの森H1020m(9:30)→一の森H906m(9:55←展望台散策→10:00)→剣山神社登山口(10:50)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

今回のあこの燃費:14.6km/L

十勝遠征1日目 ~ペケレベツ岳~

本日は土日ともに好天ということで山小屋芽室岳一泊で、一日目ペケレベツ岳、二日目芽室岳か剣山という計画。なんだか直前予報では帯広方面は雲が広がるとイヤな情報が流れていたが、見なかったことにして出発。途中、国道274号で陸自の数十台規模の部隊移動に付き合わされて、登山口到着が予定より少し遅れる。軍隊は人一倍法律遵守が求められると思うので法定速度内走行は仕方がないけれど、最近はやりのトンネル内無灯火走行する車両もあり「自衛隊大丈夫かよ」とか思う。

天気は良好。日勝峠を越えて理解したが雲がかかっているのは、下界だけで山頂は快晴だ。早速、準備をして出発。今日は雪山装備としてアイゼンと輪カンもちゃんと持って来た。これで安心。とは言いつつも殆ど必要ない雰囲気。登山口近くはオオタチツボスミレが咲いていて春麗らかな風景が広がっている。しかし今日は体調が悪いのか息切れが激しい。登り始めると同時にハアハア言い始め、自分の身体に「もうかい!」と突っ込みを入れる始末。こういうときはあせらずにゆっくり行こうと、気持ちの良い夏道を登っていく。

標高1000mあたりから雪が出てきて夏道が途切れ始める。必要はないと思うが、一応、アイゼンを付けて登って行く。雪はボチボチ硬いのでアイゼンがあったほうが結果として登りやすかったが、時折、夏道に入りとて面倒。母の胎内あたりの巨岩帯はお世辞にもいい道でなく、久々の夏道に戸惑いながら進む。

今日の山は本当にしんどい。植生がダケカンバからハイマツになったときは「オッ」と思ったが、1343m峰がすぐそこに見えているのに全然近づいている気がしない。ただ、時折、雪上に出るとペケレベツ岳やその先の1458m峰の絶景が見えて癒される。1343m峰が近づくと十勝岳連峰が見えて、果然、元気が出てくる。1343m峰は登山道があるだけの狭い山頂。

ここからは雪庇帯を行く。とは言っても幅は広く雪質も安定していて歩きやすい。下からは十勝平野の雲がどんどん標高をあげてきている。「山頂に着いたら雲の中でした」というのは避けたいので、気持ちは急いているものの身体のほうが着いて来ない。一段、登りきって、もう終わりかなと思ったらもう一段あった(^^;。

そんなわけで息があがりながら山頂。tks-yumaさんのログでは比較的広い山頂をイメージしていたけれど以外に狭い山頂。ともあれ、山頂からの景色は最高。山頂では篠路からの単独の方と、池田からの4人パーティ。ちょっと居場所がないが写真を撮ってから山頂標識近くにお店を広げる。ちょうど4人パーティの一人が足を攣ったと話していたので、tarumae-yamaさんに教えて頂いたツムラ68を提供しつつ、布教活動(^^;。飲まれた方は半信半疑だったようだが、下山後に川北温泉で再開したとき、飲んでから15分ほどで効果があって無事に下山できたと驚いていた様子。次からは常備薬として準備しておくとのことで布教活動も成功(^^)。

山頂から南側は芽室岳からペンケヌーシへと至る稜線が美しい。

西側はすぐ近くに沙流岳が見える。


北側は十勝岳連峰が富良野からオプタテシケまでハッキリみえる。写真には写っていないがトムラウシやニペソツウペペサンケなどもバッチリだ。


東側は十勝平野が一望...雲の勢いもかなり弱まってきている。とくにかく山頂からは360°の景色が楽しめた。最も、山頂領域はハイマツに囲まれているので、岩などに乗ればの話だが(^^;。山頂でレンズチェンジをして、山頂からの眺望はすべて16-85で撮影。16mmも広角感が少し物足りないけれど使ってみたら、とても良い。望遠で風景を撮ったりとか幅広い使い方ができるのも良い。そんなわけで風景や花を撮りながら下山した。

下山後は温泉を求めてさまよった挙句、ナビ子ちゃんが発見してくれた川北温泉へ。ここで白雲山に登ったという男性に、明日は剣山に登りたいと話すと、「剣山神社近くは熊が出るから、気をつけたほうが良い」との情報をゲット。もう今日は疲れきっていて、明日芽室に上る自信はないので、剣山神社前で車中泊しようと思っていただけにいい情報だった。

と、いうわけで一泊の宿を求めて山小屋芽室岳にやってきた。帯広ナンバーのSUVが一台止まっていて、先客がいるのかと思いきや、小屋は貸しきり状態。そんなわけで、今、ワインを飲みながら、小屋の中でノーパソを広げてこの記事を書いている。当然のことながらWi-fi接続などないのでアップロードは後日になると思うが、携帯もワンセグもつながる山小屋。中々快適。しかしSUVの主は何処へ...芽室岳からあたりから雪をつないで縦走でもしているのだろうか...そんなわけで明日も良い天気になることを祈りつつ...

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/2SGqzN6)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

登山口(10:05)→1343m峰(11:30)→ペケレベツ岳(12:10←昼食→12:55)→1343m峰(13:20)→登山口(14:20)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

剣山編は後日お届けします。もう疲れた。

AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR

yahさんには既にバレてしまったようですが、広角から中望遠までをカバーできるレンズということで「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」を買いました。シャープな画質とリーズナブルな価格からDX機の定番レンズとの定評があるレンズです。中には着けっぱなしというぐらい利用頻度が高い人もいて、それだけ多くのシーンで使われているレンズだけに、当初は「中古は恐い=新品を買おう」と思っていたのです。

が、何気なく見たマップカメラさんのホームページで、シリアルNoが22299***の美品個体を発見しまして、思わず衝動的にポチっとしてしまいました。Nikon Lens Serial Nosの5月6日アップデート版で確認されているのは22000772~22282132までで、相当新しいものだろうという目論みです。届いた現物を見て驚きましたが、まるで新品のように金箱に全パーツ小包装されていて、使った形跡も殆どありません。何かとんでもなく良い買物をしてしまったようです。

あと、レンズを買う時にいつも思うのは「またフィルター買わねばならんのか」ということです。そんなわけでプロテクトフィルターも新調です。また、いつものPRO1Dにしようかと思いつつ、欲を出して純正のニュートラルカラーNC67も見てみたら、価格が200円ほどしか違わなかったので、今回は純正フィルターです。

届いた当日、早速、D7000に装着して使ってみました。AF駆動時に超音波モーターからキュルルという感じの小さな音がしたので「ん?」っと不思議に思い、翌日、職場の学生さんに聞いたら18-55もそんな音がするそうです。我が家の「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」が静か過ぎるようですね。実際、琴似神社のお祭りに持っていき、動作も全然問題なく、写真もきれいに撮れました。

思えば数ヶ月前まではNikon1用に「1 NIKKOR VR 6.7-13mm F3.5-5.6」を買うと言っていましたが、先週、梅の写真をレンズを換えつつ、D7000、V1で撮影比較してみて、日陰や夕方など暗いシーンではノイズの出方が全然違うなぁと改めて実感して以来、V1に高額なレンズ投資をするのがアホらしくなってきて、だったらその分D7000用のレンズを充実させたほうがいいだろうと、結局はyahさんの言っていた通りの路線に落ちついた感じです。