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高根ヶ原通信(2日目)~白雲小屋-忠別岳-白雲平~

朝5時起床。昨晩は2Fが満室で1Fに泊ったのもあって寒い。小屋に設置された温度計は外気温-1.0℃、内気温6.7℃を示している。寒い中、皆、元気に準備して続々と出発して行く。外から聞こえてくる声を聞くととても天気が良いらしい。食事の後は2Fが空いたので引っ越し。いつもの階段近くの角スペースが確保できた。昨日、一緒に飲んだ4人も忠別岳に行くということで、先に出発する旨一声掛けて外に出たら、もう時間は6時30分になっていた。

出発してすぐ穏やかに晴れて緑岳を見上げる。とは言っても予報の通り全く無風とはいかず、時折冷たい風が吹きつけてやや肌寒い。(D7000)


高根ヶ原方面は相変わらず雲が掛かっているが、この分だと到達する前には晴れそうだ。紅葉は最盛というわけではないけれど、太陽の光に照らされて夏とは違った色合いがとてもきれい。つい先日まで暑い暑い言ってたのに、もう夏山シーズンも終わりかと思うと少し寂しい気分になる。(D7000)

ふと日陰に目をやると、紅葉したチングルマの葉の輪郭が霜で縁取られている。きれいなんだけど、なんか寒々しい(^^;。第一花畑ではまだ咲いている個体もあったのに、もう山の上はすっかり冬に向かって季節が動いている。(D7000)

そしてついに高根ヶ原が晴れる。忠別岳や向こう側の化雲岳まで晴れてきた。(D7000)

高根ヶ原分岐手前の高台まで進むと、忠別岳、凡忠別岳、小化雲岳、化雲岳、五色岳に囲まれた大きな窪みが、爆裂火口のようにポッカリと口を開けているのがよく見える。これが本当に火口だったとしたら、太古の大雪山は4000m級の山だったとしても不思議ではない思う。(D7000)


高根ヶ原分岐を過ぎると、本などで御馴染みの断崖の光景が飛び込んでくる。これは外せませんなとカメラを構えた。今日は空気が澄んでいて遠くまで綺麗に見渡せる。晴れるとは思っていたけれど、ここまでスカっと晴れてくれると気持ちが良い。(D7000)

忠別岳方向に歩いて行くと登山道の右側に高根ヶ原の宮三角点がある。今は使われていないが、大雪山系が宮内省直轄だったころの測量点で、「宮三角點」と彫られた反対側には等級が彫られているハズなのだが確認できず。季節風が直撃する面なので侵食されてしまったのか...(D7000)

高根ヶ原の登山道は基本的に断崖に沿ってついているので、下界を見下ろせるようなポイントが何箇所かある。上から見る空沼の紅葉も見事。その空沼も今年は涸れずに水を湛えている。水いっぱいの空沼と紅葉の組み合わせというのはレアケースなのだろうか?(D7000)

そして、平ヶ岳付近からの沼巡りコースの全景。雲のちぎれかたといい、紅葉した木々のポツポツとした感じがまるで箱庭のようだ。実際の見た目も美しかったけど、写真の見た目も美しくて帰宅してから驚いた(^^)。(D7000)

平ヶ岳からは木々やハイマツに覆われたコースを抜けて忠別沼へ。忠別岳の上に雲が被っているが、これほど青空が拡がる忠別沼を見たのは随分と久し振りな気がする。ここで先発体に追い付いた。(D7000)


そして忠別岳の山頂。この山でこんなに多く人がいるのは初めてみた。ヒサゴ沼に行く人あれば、トムラウシに行きたいという若者も...山頂で一緒になった人達とトムラウシに行くならヒサゴじゃなくて南沼に泊ったほうが良いと、ルートの説明や我々の知っている情報を教えてあげたら声高らかに出発していった。何か若いっていいぁ...(D7000)

そして彼らが向かうトムラウシ山は雲の中。まぁ、明日はもっと穏やかな予報だし、十分快晴のトムラウシに登れるチャンスはあるだろう。(D7000)


忠別岳山頂から南側の突端まで踏み跡があったので辿ってみると、忠別岳避難小屋や五色岳までのルートが見渡せる高台に出た。勿論断崖の上。少し恐いが以前のように足が震えて来ることもなく景色に飲まれていた。(D7000)

ふと気がついたが、忠別岳山頂からも沼ノ原が見えている。ここをyahさんshizuさんと歩いたのは去年のことだったが、もうすごく遠い昔のように思える。その向こうに見えるニペソツ山にまさかその二人が登っていたとは知る由もなし...(D7000)

最後に、先程、爆裂火口かもと書いた窪みに拡がるヤバい紅葉風景を...「うおおっ、スッゲー」ってなった。(D7000)

そんなわけで40分ほど山頂を堪能した後、白雲小屋に戻る。途中で沼巡りコースを散策する人々で賑わう大学沼を写真におさめる。今朝見たときよりも紅葉がきれいになっている気がするのはきのせいか...(D7000)

時間的に小屋に戻ってから昼食にしても良かったが途中でお腹が鳴ってきたので、米沢ケルン近くの一枚岩にお店を拡げて、高根ヶ原を眺めながらの昼食にした。午後になって風が強まり止まっていると結構寒いのだが、もう来年までこの景色も見納めかと思うと何だか勿体なくて、ボケーっと景色を眺めながらゆっくりとした昼食をすませた。(D7000)

昼食後は一旦小屋に戻り荷物を整理した後、空身で白雲平にナキウサギさんを見に行ったが鳴き声さえ聞こえず...日が傾いて来た上、風は相変わらず吹いていて超寒い。もうナキウサギさんはあきらめて帰ろうと、帰る前に遠くの烏帽子岳を望遠で撮ってみたら何か斬新な構図で結構いい感じに仕上がってしまった(^^;。(D7000)


小屋に戻ってウィスキーの水割りを飲みつつ食事。今日はハヤシライスとハンバーグ、そしてヨシさんからはウィンナーをたくさん頂いた。何だかエネルギー使った以上に食ってる気がする(^^;。また空が焼けているというので見に行くと、今日は普通の夕焼け。それよりも目にとまったのは見慣れない大判カメラ。「そのカメラをカメラに収めたい」と言って撮らせてもらった。写真はカメラと写真家の小林利男さん。なんか仕組みもよくわからんけど面白そうと、色々と聞いている内に、気がつけばすっかり太陽が落ち、一番星が上空に...一旦、小屋に戻り三脚を取ってきて写真を撮るが、さすがにこの大判カメラの前では、D7000でも少し恥ずかしい気がする(^^;。そんなことを話ながらも、話が弾み、結局、日が完全に落ちて周りに誰もいなくなるまで一時間以上話こんでいた。(D7000)

小屋の中に写真集があるはずだというので、別れてから早速小屋の図書コーナーを引っ掻き回して遂に見つけた彼の作品。しかも白雲小屋からと思われる一枚が掲載されているじゃないか。なんだか写真というよりは絵画的な芸術作品のようで、とても素晴らしい。「いつか、こんな写真撮ってみたいなぁ」と思いつつも、「自分のスタイルじゃないよなぁ」などと贅沢なことを思いつつ就寝。(XF1)


そして今日も深夜に起き出して星の撮影。ちょうどオリオン座が登ってきたので写真に撮った。月が明るすぎて大量にゴーストが出てしまったが、太陽じゃなくて月のゴーストなのだから、それも味があってよかろうと。オリオンの上にはプレアデス星団(すばる)が偶然写り込んでいた。少し望遠してゴーストのないオリオンも撮っておく。小林さんが言っていたが、今年、ベテルギウスの超新星爆発が観測できるんじゃないかとの噂があるらしいが、写真には立派な赤色の星が写っている。よく考えてみると、もう現実には超新星爆発を起して存在しないハズのものを見ているというのも、すごく不思議な感じがする。アインシュタインの言ってたことは本当に正しいのかなと、技術屋らしからぬことを思ってしまう星空だった。(D7000)


その明るい月を何とか写真に撮ってやろうと換算128mmの最大望遠で撮ったものを、トリミングしてみた。結構ちゃんと写ってるじゃん(^^;。(D7000)


そしてその明るい月に照らされる高根ヶ原とトムラウシ山。写真は実際より1段分ぐらい明るいが、肉眼で見た高根ヶ原へと続く登山道や、今日登った忠別岳、そしてトムラウシ山の輪郭などのイメージは分かってもらえると思う。ちなみに1段分暗い写真も撮って来たが、明るさは忠実だけど、モニター上では目をこらして見ないと何が何やら...夜の見た目を忠実に再現するには一体どうしたらいいんだろうか。(D7000)


ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。

白雲岳避難小屋(6:30)→高根ヶ原分岐(7:25)→忠別沼(8:50)→忠別岳(9:20←休憩・山頂散策→10:00)→忠別沼(10:25)→高根ヶ原分岐(11:55)→米沢ケルン付近(12:00←昼食→12:25)→白雲岳避難小屋(13:15←荷物整理→13:40)→白雲岳分岐→(14:00)→白雲平(14:10←ナキウサギさん探索→14:30)→白雲岳分岐→(14:35)→白雲岳避難小屋(14:55)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」

高根ヶ原通信(1日目)~大雪高原温泉-緑岳-白雲小屋~

連休は比較的好天しそうとの予報だったので、白雲小屋に二泊して忠別岳へ。大雪山系に行くのは遭難事件があって以来なので二ヶ月ぶり。しかも二泊山行ということで、嬉しくなって、ビールにウィスキーにおつまみ、食事も少し豪勢に、星を撮るために三脚を...など色々とザックに詰め込んだら荷物の総重量が21kgになってしまった(^^;。

気象協会の「山の天気」では21日の標高2000m付近の風速は18m/s、22日は5~8m、23日がほぼ無風ということで、初日の風はある程度覚悟はしていたものの、「山の天気」の風速は厳しめの予報が多く、まさか本当に風速18m/sの中を山頂に向かって登ることになるとは...


駐車場は満車で下側の道にまで駐車車両があふれてきているが、今日は白雲小屋に登るだけなので、昼の時点ではポツポツと駐車場が空いていて助かった。(XF1)

ただ天気は良くない。雲が結構なスピードで流れている。下りてくる人達の話では「風が強くて断念した」とか山頂付近はとんでもない状態になっているらしい。ただ下界のほうは平和なもんで、重い荷物を背負いつつも、紅葉を見ながら快適に登っていく。(D7000)

途中、ロープのなくなったロープ場から、エイコの沢を挟んで対岸の1446m峰のダブルピークを望遠で。天気はドンヨリしているが、色付いた木々と剥き出しの岩場にハイマツと輪郭がきれいな景色だったので写真に撮った。(D7000)

巨岩帯に突入。登るに連れて風が強くなってくる。ここを最後に写真を撮っている余裕はなくなった。ジグ切り道のため向かい風と追い風がが交互に変わる。向かい風では斜度+風圧で進むのが大変だし、追い風ではバランスを崩して何回か危険な目にあった。(D7000)


そして命の危険を感じる爆風吹き荒さぶ緑岳山頂。21kgのザックを背負っているのに、山頂へのひと登りは追い風と共に吹き上げられた。とても立っていられないので、姿勢を低くしてケルンに避難、ケルンで山頂標識の写真だけを撮ってみたが、この惨状が全然伝わらないのは何故だろう(^^;。(D7000)

緑岳を越えると少し風がましになったが、それでも歩くのが大変なぐらいには風が吹いている。写真は板垣新道分岐から白雲岳避難小屋方面。(D7000)


そんなわけで無事に白雲岳避難小屋に無事到着。結果的に歩行時計は今年の7月に日帰りで登った時よりも速かったが、21kgの荷物と強風に苦しめられて何倍も長く感じたし、疲れた。小屋付近は風は穏やかだが、近くのナナカマドの葉は全部落ちて赤い実だけが残っていて、強風の痕跡が伺える。後で聞いた話だが小屋の近くでも瞬間最大で40m/s近い風が観測されたらしい。(D7000)

ビールも一杯を持ってきたんだが、気温は3.8℃。とても気分ではないが一応冷やす(^^;。(D7000)

小屋番の金野さんにビール差し入れたら、お礼というか何というか、管理人&常連さんグループに鍋をご馳走になった。いやぁ、山の上でこんないいものが食べられるとは....(XF1)

金野さんが空が赤く染まっているというので、宴会を一時中断して外へ...スゲー、本当に真っ赤だ。明日は晴れそうだねぇなどと言いつつ、また宴会スタート...昨年の山開きの時に出会ったヨシさんからは、大根の浅漬けやワインなど色々とご馳走になってしまい、7時過ぎまで楽しく飲んで就寝。(D7000)



そして例によって深夜0時近くに一旦目が覚めたので、星を撮りに外へ...「なんじゃこりゃ~、外が明るい」、月明かりが雲で拡散して異常な明るさ。ライトなんてなくても足元の岩まではっきり見える。風は少しあるが耐えられないほどではないので、色々写真を撮ってみる。(D7000)


月明かりに照らされた白雲岳の断崖と上空の星空。周囲が明るいので星の数は多くは見えないが、気持ちの良い写真になった。(D7000)

トムラウシ方面に掛かる放射状の高積雲。もちろん肉眼でも見えるんだけど写真に撮るとものすごく鮮明~。もう少し色々撮っていたかったが、氷点下近く、風も吹く中、さすがに耐え切れずに就寝。明日はどうなることやら...(D7000)

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。

大雪高原温泉(12:20)→緑岳(14:35)→板垣新道分岐(14:45)→白雲岳避難小屋(15:05)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」

FUJIFILM XF1 ~絞りとダイナミックレンジ特性を調査した~

XF1の絞りと解像度について、前回f5.6をピークにf4、f8で解像度が低下すると言ってましたが、今回、XF1の解像度テストをしているサイト「PHOTO REVIEW」を見つけたので、よ~く見てみると、広角端や中央部はほぼ収差なしと考えて良いような、絞れば絞るほど解像度が低下するような結果になっていて自分の印象と随分と違うなぁと驚きました。そんなわけで今回予定していたダイナミックレンジ特性評価と同時に、再度、絞りを変えつつブレないようにカメラを固定して撮ってきました。ちなみに、このサイトでは回折による解像度への影響がf6.4から見られ、f8~f11にかけてシャープネスが損なわれるとのことです。


<f値と解像度:PHOTO REVIEWより>

比較に用いたモデルバーンの風景。撮影日は9月18日(水曜日)。この日は晴れたり曇ったりの天気で光量が変って難しい撮影条件でした。絞りとダイナミックレンジを変えて撮っていますが、正直な話、この被写体では等倍でも解像度的な違いがあまりわからず、最も条件の厳しそうな端部のレンガ倉庫部分をクロップして比較してみます。

  
f2 ss1/300 DR・ISO100 f2 ss1/600 DR・ISO200 f2 ss1/1000 DR・ISO400
  
f2.8 ss1/150 DR・ISO100 f4 ss1/100 DR・ISO100 f5.6 ss1/30 DR・ISO100

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(換算25mm)、露出補正0段、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

まず、ダイナミックレンジ特性ですが、DR値が大きいほどレンガの輪郭が不明瞭になり、解像度の低下が伺えます。まぁ正直、「コンデジにここまで要求する?」っいうレベルですが...

対f値特性については、天候条件が不安定だったので多少のエラー要素はあると思いますが、f2が最も良く、絞れば絞るほど解像度が低下するという印象を受け、「PHOTO REVIEW」のテストデータと似た結果になりました。f8では光量不足でISO設定が200になってしまったので掲載しませんでしたが、f5.6と殆ど変りません。f2~f4までは解像度的に問題ありませんし、f5.6、f8も解像度の低下は見られますが十分実用域です。f2~f8まで4段分の実用レンジがあるというのは非常に使い勝手が良さそうです。ちなみにこれは広角端の話です。

        f5.6、ss1/400                 f8、ss1/220
絞り優先オート、焦点距離25.6mm(換算100mm)、露出補正0段、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

次に望遠端でもダイナミックレンジと、絞りの影響を比較してみました。比較に用いたのは藻岩山を望遠で捉えた風景です。同じく9月18日(水曜日)の撮影です。先程の広角端とは異なり、等倍比較でなくても1段絞ると明らかに解像度が低下する様子が伺えるので両方の写真を掲載しておきます。f8では藻岩山レピータやロープウェーのロープが見えづらくなっています。ここでは藻岩山レピータを等倍クロップして比較してみます。

  
f5.6ss1/400DR・ISO100 f5.6ss1/800DR・ISO200 f5.6ss1/1300DR・ISO400

  
f8 ss1/220 DR・ISO100 f8 ss1/450 DR・ISO200 f8 ss1/900 DR・ISO400

焦点距離25.6mm(換算100mm)ではf4.9~f11までしか設定できないので、f5.6とf8の比較です。f5.6でDR値を増やすとレピータ鉄塔の輪郭が怪しくなっていくのがわかります。f8.0も頑張ってますがf5.6のほうが全然綺麗です。広角端では実用レンジが広かったのに対し、望遠端ではf値もDR値も実用域はかなり狭く、絞りは開放~f5.6ぐらい、ダイナミックレンジはDR100で撮影するのが良さそうな印象を受けました。

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f2.8、ss1/150、露出補正0段、ISO100、DR100%、フィルムシミュレーションASTIA

そんなわけで、これらを踏まえた上での渾身の一枚をどうぞ(^^;。今日の昼間は雲が多くてイマイチだったので、夕暮れの風景になっちゃいましたけど...

XF1持って北大散歩 ~ダイナミックレンジ設定について少々~

今日はものすごい好天。こんなに雲がないのは何時以来だろう。そんなわけで今日も散歩に出ました。


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/1300、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

前回のモデルバーンで学んだカメラの特性を活かして、青空がきれいに切り取られていた工学部の材料化学棟を撮ってみた。カメラ上で「う-ん、いい感じ」と思っていたら、パソコンで見るとノイズリダクションの影響で、壁のタイル地が消えまくっている。明暗差の大きいシーンで、ダイナミックレンジ設定を400にするため、ISOも自動で400まで上がったらしい。動物を狙っているわけでもないのにシャッタースピードが異常に早くなってる~(^^;。さもありなんって感じの出来栄え...ああ、難しい。ISO設定でAUTO200ってのがあると嬉しいんだけどなぁ...ダイナミックレンジが400%になるようなシーンでは手動でDRかISOを設定しないと、上手く撮れないみたい。AUTOホワイトバランスも全体的に青に引っ張られた感じ..ただ空の色が綺麗なので、これはこれでいいと思う。

絞り優先オート、焦点距離8.7mm(34mm換算)、f5.6、ss1/42、露出補正0段、ISO100、DR100%、撮影シーンなし、フィルムシミュレーションASTIA

「凄いぞ、工学部! ゴミ捨て場に電子顕微鏡が捨ててある。」と思って撮った一枚。ゴミ捨て場の写真だけど、見よ、この解像感。DR100で撮れればザッとこんなもん。ゴミの細部までちゃんと見えますぞ(^^)。

9/13に比較撮影した時は、あまり気にしていませんでしたが、ダイナミックレンジ設定も画質を決める重要な要素のようですね。今までの経験的に200ぐらいまでは比較的きれいに写っていると思うんですが...また、明日モデルバーンで比較撮りして来ないとですね。XF1はオートブラケット機能も充実してて、通常よくある露出ブラケットの他に、ISO・フィルムシミュレーション・ダイナミックレンジブラケットが設定できるので、比較撮影がものすごく楽にできます。

ブラケット撮影をした時、ISOとフィルシミュレーションはシャッターが1コマ分しか切れないのに3コマ分の画が出てくるため、内部ソフトウェアで処理をしていると思われるのに対して、露出とダイナミックレンジはシャッターがちゃんと3コマ分切れて光学的な処理が行われていることが伺えます。ダイナミックレンジもソフトでやっているんだと思っていましたが少し意外...あっ、ダイナミックレンジ変えるとシャッタースピードも変わってしまうからか...テヘっ(^^;。


今回のカメラ:「FUJIFILM XF1」
今回の歩数:12,936歩

FUJIFILM XF1の設定をいじってみた

9月13日金曜日...えっ、13日の金曜日だったの?...まぁ、それはさておき、北大のモデルバーンでFUJIFILM XF1の撮影モードを色々変えて撮り比べて来ました。結構、面白い結果となりまして、プレミアムEXRオートは確かに賢いけれども、Aモード等で撮影すれば、よりこのカメラの良さが引き出せるというか、そういう印象を受けました。


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/58、露出補正-0.7段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションPROVIA


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/58、露出補正-0.7段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションVelvia


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/58、露出補正-0.7段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

明暗差の非常に大きい木々に覆われた池で、フィルムシミュレーションの比較です。スタンダードのPROVIAが一番コントラストがなく、ソフトのASTIA、ビビッドのVelviaの順にコントラストの高い画になっていきます。色味はスタンダードのPROVIAがやや青が勝った印象で、ソフトのASTIAは暖色系、ビビッドのVelviaは緑が強すぎる印象です。私はPROVIA以外にこれらのリバーサルフィルムを使ったことがないので、何とも言えませんが、他の方々のブログでも似たような所見が述べられていますが、ASTIAよりもPROVIAのほうがソフトな印象を受けます。この三者の中では、ASTIAが最も色再現性が高く、適度にコントラストもあり、実際の風景の再現性が高いと思います。

あとexif情報を見て驚いたのですが、撮影モードが絞り優先オートでも、撮影シーンに風景が自動的に選択されていました。オートやシーンモードでないと、撮影シーンは適応されないと思っていただけに、これは少し嬉しい誤算でした。

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/400、露出補正-0.3段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションPROVIA

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/400、露出補正-0.3段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションVelvia

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/400、露出補正-0.3段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

今度は先程よりも明暗差の少ないシーンでのフィルムシミュレーションの比較です。池の写真よりも明瞭にフィルムシミュレーションモードのコントラスト差が解ると思います。コントラストはPROVIA<ASTIA<Velviaの順です。色味はPROVIAが青、Velviaが緑、ASTIAが赤が強調されているように感じますが、やはりASTIAの再現性が高いですね。


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/350、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションPROVIA

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/350、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションVelvia


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/350、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA

以前にも写真に撮った収穫室と穀物庫です。オート露出で撮ったら露出オーバーになってしまいました。周囲が明るいシーンではマイナス補正で撮ったほうがいいかもです。この写真でもASTIAが実際の見た目に近い印象です。

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/5、露出補正0段、ISO400、DR400%、フィルムシミュレーションPROVIA、等倍クロップ、ノイズリダクションSTD

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/5、露出補正0段、ISO400、DR400%、フィルムシミュレーションVelvia、等倍クロップ、ノイズリダクションSTD

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/5、露出補正0段、ISO400、DR400%、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ、ノイズリダクションSTD

馬の毛のディテールがフィルムシミュレーションでどのように変るか比較してみましたが、三者ともにそれほど変化はないようです。それにしてもASTIAの色はとてもきれいで、もうフィルムシミュレーションはASTIAに固定でいいんじゃないかと思います。ただ、プレミアムEXRオートではフィルムシミュレーションはPROVIAしか選べないので、折角の優秀なオート機能が封印されてしまうのは少し残念ですが、仕方がないかぁ...

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/5.3、露出補正0段、ISO400、DR400%、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ、ノイズリダクション弱

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/5.3、露出補正0段、ISO400、DR400%、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ、ノイズリダクション強

ディテール潰れについてはノイズリダクションと関係性が大きいだろうと考え、強、STD、弱の比較ができるように写真撮ってきました。フィルムシミュレーションはASTIAでの比較です。ノイズリダクション弱では比較的毛がハッキリしますが、STD、強となるに従って油絵のような崩れた仕上がりになっていくことがわかります。

こうやって比較すると違いが見られますが、センサーサイズを考えると良くなっているとは言え、解像度はそれほど大したことがなく、ノイズリダクション弱で得られる馬の毛の解像感と、その弊害であるノイズレベルを天秤にかけると、STD設定でいいのかなとも思います。ただ、今回の撮影場所は屋内なので、屋外など明るいところで撮影する場合は、ノイズリダクション弱でも解像感を活かしつつノイズの少ない写真が撮れるかもです。そういうシーンに出会ったら、また試してみたいと思います。

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/350、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/180、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ

XF1はf値が11まで設定できますが、コンデジだと回折の影響を受けやすいとのことなので、絞りによる影響も見てみました。f8では輪郭のシャープさを失っていることがわかります。f5.6ぐらいがちょうどいいんでしょうか?

絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f4.0、ss1/180、露出補正0段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f5.6、ss1/80、露出補正0段、ISO200、DR200%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ


絞り優先オート、焦点距離6.4mm(25mm換算)、f8.0、ss1/90、露出補正0段、ISO400、DR400%、撮影シーン風景、フィルムシミュレーションASTIA、等倍クロップ


一番最初の池のシーンでの比較です。今度はf4も撮ってみました。f4でも解像度はそれほど良くなく、ここでもf5.6の解像度が一番高いですね。XF1のフジノンレンズはf1.8と明るいので2段ぐらい絞ってf4ぐらいで一番いい画が出てくるのでは?と思ってましたが、少し予想外でした。ただ確かにf4とf8では解像度は低下しているものの、実際問題、こうやって等倍で比較しなければ気にならないレベルです。

大体このカメラの特性も理解できてきました。フィルムシミュレーションはASTIAが最適ですね。なぜフジフィルムはこれをソフトと呼ぶのか理解に苦しむところがありますが(^^;。ディテール潰れもノイズリダクションの設定で改善の余地がありそうです。絞りはf5.6を中心に設定するのが良さそうですね。露出はややオーバー気味になる傾向があるので、状況に応じてマイナス補正すると良いと思います。

フィルムシミュレーションを設定するにあたってプレミアムEXRオートが使えなくなってしまいますが、絞り優先モードでもISO設定をAUTO400に設定しておけば、ダイナミックレンジ設定を100~400の範囲で自動設定してくれますし、撮影シーンも自動で選らんでくれるので、昼間の風景撮影はこれで十分だと思います。プレミアムEXRオートは夜景の撮影では抜群の出来を示しているので、夜の撮影はこれで行こうと思います。

いじればいじる程、このカメラ、面白いですねぇ。他にも設定項目がいっぱいあるので、好みの写真にしたければ、いくらでも設定できそうな気がします。やっぱりただのコンデジじゃないですよ。素晴らしいです(^^)。