記事一覧

秋の高根ヶ原通信(1日目) ~紅葉のはずが初冠雪~

今年の山小屋営業最終日ということで白雲小屋に泊って来ました。あこを層雲峡に置いてバスで銀泉台に...林道に入ると、バスの運ちゃん豹変、あこより速い。何度か恐怖を覚えつつ無事に銀泉台着。

銀泉台は登山者ラッシュ。いきなり渋滞に巻き込まれるのもイヤだったので、ゲート入ってすぐのショートカットルートを使って一気に御一行様の先頭に出る。これは功を奏したが、第一花畑には狭い登山道脇に三脚セットしたカメラマン多数。何だかなぁと思いつつ登っていく。第ニ花畑はガスの中、駒草平で少し晴れたが視界は今ひとつ。第三雪渓の紅葉はきれいだが曇っていて、微妙だなぁと思って登っていくと運良く日差しがあたり始める。

ファイル 87-1.jpg

第三雪渓を登りきると雪が見え始める。霰もポツポツ降ってきた。登るにつれて積雪の量が増えていき、赤岳山頂付近は完全に雪道に...それでも今日も人でいっぱいだ。ざっと40人ぐらい...赤岳っていつからこんなに人気の山になったんだろうって思う。始めて来たときなんて、山頂に2パーティーぐらいしかいなかったのに...で、例によって赤岳の岩に登ってみる。烏帽子岳の雪景色が美しい。

ファイル 87-2.jpg

しばらく岩の上で景色を堪能した後、白雲岳方面に向かう。ここからは雪にかなり足を取られるような感じ。「今年は紅葉が遅いねぇ」なんて話してたのが4日前のこととは到底思えないほど小泉岳の稜線は一面の銀世界。

ファイル 87-3.jpg

天気は総じて悪く、曇りまたはガスという感じなので、白雲岳も素通りして早々に小屋に直行する。水を汲んで、寝袋を広げつつ昼食にして、ゴロっと横になっていると思わぬことに高根ヶ原が晴れてきた。ちょうど高根ヶ原から戻ってきた3人パーティが、高原沼の視界は良かったと言っていたので、早速行ってみることに...確かに高原沼のほうは晴れているが、横殴りの雨が降って来て心が折れそうになる。それでも、結局、好奇心が勝って平ヶ岳近くの1730m点まで行ってしまった。帰りは霰に合い、びしょ濡れになって帰還。ちなみに大した絵も撮れていない(T_T)。

ファイル 87-4.jpg

夕食は自分で用意したものの他に、隣の三人パーティに焼肉や漬け物など色々と頂いて、お腹一杯になってしまった。いつもはレトルトやインスタントものばかりなので、ちゃんと調理された食事が山の上で頂けるなんて夢みたいな話だ。食後は、酒を片手に写真を撮りに外に行くと、管理人さんからも夕食の誘いが...ありがたい話だったが、さすがにもう食べられないので丁重に辞退する。

一旦、就寝後、夜21時前に暑くて目が覚める。涼みがてら外に出ると一面の星空。ちょうど観察していた人に小泉岳の「稜線近くにすばる(プレアデス星団)が見えますよ」と言われたが眼鏡を忘れたので全く見えない。それらしき方向にカメラを向けてシャッターをきって確認するとちゃんと映っていた(写真下側の5~7個の星の集り、右側の明るいのは木星らしい)。双眼鏡をのぞかせてもらいつつ、色々と星の話を教えてもらって楽しい夜が過ぎていった。

ファイル 87-5.jpg


銀泉台(9:00)→駒草平(10:10)→赤岳(11:10)→小泉岳(11:35)→白雲岳避難小屋(12:00←昼食→13:15)→高根ヶ原・平ヶ岳1730m点(14:00)→白雲岳避難小屋(15:05)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/diary-tb.cgi/87

トラックバック一覧