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十勝岳連峰・大雪縦走期5日目 ~あこを迎えに美瑛まで~

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朝5:30起床。なんだか山の生活で早起きがすっかり板についてしまった。朝風呂につかって、朝食を食べた後、早めにチェックアウト。白金温泉の涸沢林道に置いてきたあこを迎えに行く。まずは道北バスで層雲峡から上川に、去年も言ったがここで乗り換えたほうが安くすむ。普通列車に揺られること1時間ちょっと。旭川駅に近づくと何やら富良野線が高架になっていることに気がつき、そのまま列車が駅に入線すると、「なんじゃこりゃぁ」、鉄骨を美しく組み合わせた近代的な駅になっている。もう急行宗谷が走っていた頃の面影はまるでない。いつの間にこんな立派なのができたんだろうと写真をとっておく。

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その後は富良野・美瑛ノロッコ1号で美瑛まで移動。接続が良かったのでこれにしたわけだが、テーブル席になっているのでお茶やお菓子を並べて食べながらの移動ができたのは嬉しかった。美瑛からはタクシーで涸沢林道に。乗車前に「いくらで行けますか?」聞いたら意外にも6,000円ぐらいとの回答が返ってくる。山岳代行業者に車を運んでもらったら20,000円を越えてしまうのに、昨日の温泉宿の宿泊費を入れてもお釣りがきてしまう。タクシーの運ちゃんは元自衛隊員で、上ホロカメットク山の300階段も自衛隊が整備したんだとか色々な山にまつわる裏話を教えてくれた。ゲートを開けてもらって涸沢林道に入り、駐車場まで500mほどのところでメーターが6,000円を越えるが「最初に言ってた金額でいいよ」とメーターを止めてくれる。何ともありがたい。

さすがに5日放置したから車上荒らし等が心配だったが、あこは全然無事で何食わぬ顔で
「あっ、帰ってきたんだ」的な感じ。下界はとにかく暑かったので、このあたりで遊んでから帰ろうとタクシーの運ちゃんに教えてもらった青い池に向かう。美瑛川の砂防施設に温泉成分を含んだ水が溜まって青白くなっているらしい。先にある美瑛川も青白い色をした水が流れていた。

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その後は更なる涼を求めて白金不動の滝に行ってみる。2段に別れた滝から水が勢いよく落ちてきて、風が吹く度にものすごく涼しい。滝を中心とした遊歩道の中には、昭和の初期に作った88ヶ所巡りもあったが、もうほとんど使われていないのか道が不明瞭。何故こんな場所に88ヶ所巡り作ったんだろうと思いつつ滝を後にする。

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その後はいつもの十勝岳温泉凌雲閣に向かう。白雲岳避難小屋で出会った横浜から来た夫婦が凌雲閣に新しい犬がいたと言っていたので見に行くが、カメラを向けた途端に警戒された挙げ句に吠えられた。こりゃ写真はだめだと先に温泉に入ることに。温泉では上海から来た親子連れと話をする。英語で話すのは随分と久しぶりだったけど以外と覚えているもんだ。中学生の子供達(双子)がポケモン好きで、今回の彼らの主目的はポケモンセンターでのショッピングだったらしい。父親のほうはと言うと、上海は結構ゴミゴミしているので、この景色はすばらしいと北海道を満喫しているようだった。風呂から上がると凌雲閣のおっちゃんに犬の名前を聞いてみる。ミルクとシナモン。おっちゃん曰くゴン太と違ってバカ犬で営業妨害だとグチグチ言っていたが、凌雲閣に犬がいないというのも寂しい話だし、これで良かったんじゃないかと思う。外に出て眠っているすきにすかさず2匹の写真を撮った。多分白いほうがミルクで、茶色いほうがシナモンなんだろう。

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5日間の長い旅もいよいよ終わりで、山行自体は辛かったが、なんだか色んな出会いが会って面白かったなと思いつつ帰路についた。

層雲峡(7:45)→上川(8:15): 道北バス \800
上川(8:28)→旭川(9:47): JR普通列車 \1410(美瑛までの乗車券)
旭川(9:55)→美瑛(10:24): JR富良野・美瑛ノロッコ1号自由席
美瑛(10:30)→白金温泉涸沢林道登山口(11:00): タクシー \6,000


今回のあこの燃費:12.5km/L (暑かったのもあってエアコンの使いすぎ?)

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yah URL 2012年07月27日(金)11時47分 編集・削除

今一度昨年の十勝連峰~層雲峡の縦走記事を読ませてもらいました。
結構頑張って歩いても山の中で3泊、降りて1泊で合計4泊5日。
家に帰って1日くらいは荷物整理兼ねて休養したいから、最低でも6連休は必要ですね。
悪天候による足止めなんかも考えるともう少し余裕が欲しいですよね。

そう考えるとなかなかこの縦走は僕には困難な気がします。体力的にも重い縦走装備で毎日これだけ歩く自信もないなぁ・・・。

今年は職場のお盆休みが8/12~8/16と長く、今後二度とないかもしれない5連休です。天気がよければ縦走してみたいなぁと考えたのですが、なかなかこの長距離縦走は難しいですねぇ~。

スズ(管理人) URL 2012年07月29日(日)20時12分 編集・削除

yahさん、こんばんは。
こんな古い記事まで読むなんて、随分頑張って計画してますね。
5日休みがあれば、まず間違いなく天人峡-旭岳の縦走はできますね。
あとは自分が見たい山があれば、そこを中心にルート考えてみたらどうでしょう?

yahさんが一緒に行ってくれるなら、
車2台でヌプントムラウシから沼の原、五色ヶ原経由で、
トムラウシ温泉って言うのもやってみたいですけどね。
クチャンベツの林道がダメになってから、
久しく、五色ヶ原、沼の原辺り行ってないので...

yah URL 2012年07月29日(日)21時21分 編集・削除

クチャンベツの林道はまだ開通予定ないんですね。
大雪の中でも沼ノ原辺りって一番行く機会の少なそうな場所ですよね。
沼ノ原~トムラウシ温泉はとても魅力的なコースですが、ここを歩くとなると何泊くらいにになりますか?
ヌプントムラウシから入って一気にヒサゴ沼までですか?

・・・でも今ネットで調べたらヌプントムラウシへの林道も崩壊のために通行止めとなっているようですが・・・

yah URL 2012年07月29日(日)21時28分 編集・削除

失礼しました。
今一度確認したら今年の6/5に開通したようですね!

奥大雪の滅多に歩けない道を歩いてみたいです。
僕にも歩けそうなら行ってみたいです。
天気がよければ。

トムラウシは行ったことがないので、是非とも行ってみたい山ですし。

スズ(管理人) URL 2012年07月29日(日)23時26分 編集・削除

yahさん、こんばんは。
このルートを行くとしたら一日目はトムラウシ温泉か短縮口にyahさんの車を置いて、
あこでヌプントムラウシ小屋に向かい一泊して出発。
忠別小屋で二泊目、南沼で三泊目というのが妥当じゃないですか。
ヌプンからヒサゴまでは行けなくないと思うけど辛いですよ。
どうせ小屋は一杯で入れないし。

沼の原のテン場は夏山シーズンでも、
水没したりすることもあるのであまり利用したくありません。
沼の原からの登りは木道の緩やかな登りなので、
距離の割には辛くはないと思うのですが...
日帰りでクチャンベツから五色岳とか行く人もいましたし...

逆ルートもありですが、あこをヌプントムラウシに置きに行くことを考えたら、
必然的にyahさんのDS3もヌプントムラウシ林道を走らないと行けなくなりますし...
時間的にも厳しいしあまり良くないですね。

とにかくトムラウシ山行きたいなら南沼一泊でも行けますよ(^^)。
日帰りは多くの人がやっていますが私は絶対お勧めしません。
あのコースは高低差も大きくてドロドロの登山道を行くので、地図で見る以上に疲れるんですよ。

yah URL 2012年07月30日(月)06時14分 編集・削除

そのルート、いいですね!
山中2泊ならトムラウシ周辺で少しゆっくり出来そうですね。
8/12~8/15の日程なら帰ってからまだ1日休めるし理想的な感じです。
その日程で天気がよさそうならお願いします。
ところでスズさんの休みは大丈夫なんですか?

スズ(管理人) 2012年07月30日(月)12時38分 編集・削除

よくよく考えたら、帰りにあこ回収しないといけないので、
yahさんの車にもヌプン林道走ってもらわないといけないのですが...
それでもいいですか? ここ結構重要だったりします。
こんな感じらしい。

http://blog.goo.ne.jp/akkii83/e/e4eef15fd7cca419ad886658f975bd7e

私の休みは11~19までですので全然問題ありませんが、
ヌプントムラウシ登山口のところの渡渉ポイントは
橋とか大丈夫なのかな...調べてみます。

林道がヌプン小屋までしか開通してないらしいので、
1日目の距離が更に延びそうで、それも心配です。

スズ(管理人) 2012年07月30日(月)12時49分 編集・削除

調べてみました。
橋の状態は不明ですが、仮に残っていたとしても、
縦走荷物を背負ってこれを行くのはかなりつらそうです。

http://www42.tok2.com/home/asobihorokeruyama/numanoharayama.htm

別ルート考えますか(^^;。

yah URL 2012年07月30日(月)16時46分 編集・削除

地図で見ると山小屋から登山口までは1kmほどで、歩くにしてもさほど問題はないかと思います。

途中川の中を歩くような部分もあるので、雨で増水していた場合が問題ですね。。
数日間雨がなくて、水が少なければ大丈夫かなと思います。

初日に忠別岳避難小屋まで辿りつけるか?もやや心配なところがあります。
最初の登りがキツそうだし、テント泊装備だとさらにスローペースになりそうで・・・。

でも何日か雨がなくて増水の心配がなければ行ってみたいですね。

ヌンプから歩いたと言う記録はネット上にもかなり少ないですよね。ここの記録を載せれば色んな人も参考にしてくれることでしょう。

2009年にこのコースを縦走したという方の記録を見つけました。
http://nakiusagi3.web.fc2.com/html/05_yama_html/20090801tomuraushiyama.html

スズ(管理人) 2012年07月30日(月)21時52分 編集・削除

yahさん、こんばんは。
おや、随分とやる気ですね。私、沢沿い歩きはどうも落ち着かなくて嫌いなので、
先人のブログでは思ったよりも沢沿いを行ってたのがどうも心配で...
でも今回は単独行ではないし、yahさんがその気なら私に異論はないですよ(^^)。

ともあれ天候と、最初の丸木橋が残っているのか次第ですね。
(温泉側は流された橋が新しく掛かったらしいですが...)
ネットで探しても載ってないし、新得町に電話して聞いてみましょうか。

時間については、朝、早く出れば問題ないし、
もし辿りつかなければ途中でテント張りましょう。
途中で張れそうな場所も何ヶ所かあったと記憶しています。
多分、日も長いし大丈夫だと思いますが。

その分、2日目と3日目はゆっくりしましょうか。

私も2009年の先人の記録発見しました。
このぐらいの水量なら何とか。

http://blog.livedoor.jp/aaiitennki3748se/archives/51219605.html

yah URL 2012年07月31日(火)06時31分 編集・削除

それではしばらく雨もなくて増水してなさそうな状況であれば行ってみますか!

先人の記録程度の水量なら大丈夫かと思います。

でもちゃんとした縦走は初めてなのでアドバイスお願いします。水の確保とか、食料その他持ち物等・・・
去年の黒岳石室泊は何の心配も要らない泊まりでしたから・・・水もトイレもあるし。

PS:
樽前山の錦岡コースは夏山ガイドにも載ってるコースですが、距離も長いし使う人はあまりいないんじゃないかと思います。

スズ(管理人) 2012年07月31日(火)12時45分 編集・削除

yahさん、こんにちは。
新得町に電話したんですが、
担当者が昼飯に出たらしくて、情報得られませんでした。
またあとで電話してみます。

このルートだと水の心配は皆無です。
煮沸は必要ですが、私は濾過フィルター持って行くので、
最悪の場合、生水でも飲めます。
水量は日帰り登山一日で消費する量+αぐらい持って行けば大丈夫です。

食糧は軽くするためにアルファ米がおすすめです。
その他フリーズドライの味噌汁とか、ふりかけとか鮭フレークとか
おかずは小さ目のレトルトで、あまり匂いのきつくないものがいいですね。
肉系が欲しければおつまみ用のカルパスとかもいいですよ。
山中二泊の予定ですが、三泊分は持っていったほうが無難です。

後はテント・シュラフ・マット・ガス等々の主要装備と..
日焼け止めを小分けにして持って行くとか、
傷薬、湿布とかの医薬品・・・
あとポットがあればその都度お湯沸かさなくて済むので便利です。
そんなもんでしょうか...
装備チェック表みたいなのをどこかのサイトからダウンロードしても参考になります。

スズ(管理人) 2012年07月31日(火)13時05分 編集・削除

新得町に電話つながりました。
登山口の橋が流されたという報告はないとのことです。

登山口に向かう林道の状況が悪くて通行止めらしいですが、
歩行には大きな支障はなさそうです。
歩いて15分ほどで登山口だと聞きました。

ではでは。

yah URL 2012年07月31日(火)21時09分 編集・削除

了解です。

あとはいかに荷物を軽量化するかですね。
昨年は1泊なのにサックが20kgを超えて、歩くのに非常にキツかったです。
(それが膝の悪くなり始めでした)
僕の体力では20kg超えのザックはちょっと厳しい・・・

スズ(管理人) 2012年08月01日(水)12時27分 編集・削除

yahさん、こんにちは。

軽量化は大きな課題です。
最も簡単なのは水を捨てることですね。

幸い水場の多いコースですから、
1日目、水1.5L+お湯0.35Lでトライしようと思います。
今回はビールも缶詰もやめます。
代わりに50度ぐらいのウィスキー持って行こう(^^)。

ああ、あと忠別小屋の屋根がはがれていて、
風とか吹くとうるさくて寝れないので、耳栓、必要です。

未承認 2014年05月22日(木)16時16分 編集・削除

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