廃止・直通運行がなくなった列車

特急まりも (札幌〜釧路) 廃止
千歳線、石勝線、根室本線経由
釧路−札幌間の夜行特急まりも。自由席、普通車指定席、B寝台車と連結されており、スタイルに応じて気楽に乗れる夜行特急でしたが、2007年10月に季節運行化、2008年8月には完全に廃止となりました。

<車輌編成>
 5     4     3      2     1
 釧路
 →
キハ183系まりも、釧路駅 B寝台車内装 B寝台車内装
特急利尻 (札幌〜稚内) 廃止
函館本線、宗谷本線経由
利尻は一日一往復の札幌−稚内間の夜行特急でした。2006年3月に定期列車から季節列車に降格し、2008年8月を最後に廃止となりました。自由席、指定席が連結されてフリーキップなどで気軽に乗ることができたので、稚内への車中泊旅行に使う人も多く、3号車、4号車に女性専用席を設けるなど女性の列車旅にも優しい設定がありました。

<車輌編成>
 4     3     2      1
 稚内
 →
キハ183系利尻、札幌駅
L特急スーパーホワイトアロー (新千歳空港・札幌〜旭川) 廃止
千歳線、函館本線経由
札幌−旭川を結んだスーパーホワイトアロー。2007年10月に登場したスーパーカムイより廃止されることになりました。シルバーメタリックの軽量ステンレスボディの車輌は一部はL特急すずらんに一部はスーパーカムイに引き継がれています。

<車輌編成>
 5     4     3      2     1
 旭川
 →
785系スーパーホワイトアロー、札幌駅 785系スーパーホワイトアロー、滝川駅
L特急ライラック (札幌〜旭川) 廃止
函館本線経由
室蘭−札幌−旭川間の電車特急としてデビューしたライラックは、その後、空港アクセス特急として新千歳空港まで乗り入れていましたが、2007年10月のダイヤ改正でその役割を終えました。

<車輌編成>
 4     3     2      1
自・指
 旭川
 →
781系ライラック、札幌駅
寝台特急エルム (上野〜札幌) 廃止?
東北本線、津軽線、津軽海峡線、江差線、函館本線、室蘭本線、千歳線経由
その昔、函館−札幌間の夜行列車として運行されていたエルムは、青函トンネル開通後はB寝台のみの寝台列車としてピーク時の北斗星のサポート役として運行されています。食堂車も個室寝台も持たない昔ながらの車輌編成は少々古臭く感じるかもしれません。

寝台特急エルム、札幌駅 寝台特急エルム、札幌駅
寝台特急日本海 (大阪〜青森) 距離短縮
東海道本線、湖西線、北陸本線、信越本線、羽越本線、奥羽本線、津軽線、津軽海峡線、江差線経由
元々、大阪−青森間の寝台列車としてデビューした日本海は、青函トンネル開業に伴い、一往復が函館まで延伸されましたが、現在は一日一往復の青森までの設定となっています。トワイライトエクスプレスが函館に停車しないため、函館発着の北陸、関西方面への寝台列車としての役割も担っていましたが残念なことです。A個室が一両連結されていますが、それ以外はすべてB寝台で食堂車なしの編成は今となっては少々物足りなさを感じます。しかし、そのB寝台車も見知らぬ人との出会いを楽しみながら旅をしたい人には嬉しい存在です。

日本海だけどドラえもんが引っぱる、函館駅 特急日本海、青森ベイブリッジをバックに B寝台は見慣れたアレです。
快速海峡 (青森〜函館) 廃止
津軽線、津軽海峡線、江差線経由
「どらえもん海底列車」としても有名な青森−函館間の輸送を担う快速海峡も、平成14年12月1日の東北新幹線の八戸開業に伴って、「はつかり」型485系列車を利用した特急「白鳥」へと生まれ変わった。人気の吉岡海底、竜飛海底駅見学コースはこの列車に引き継がれるが、この改正で津軽海峡線を通る列車は全て特急列車となり、「青森−函館」間の往復きっぷなども5400円から7700円に引き上げられ、地域住民の交通手段としては、益々フェリー依存度が高くなりそうである。青函連絡船洞爺丸沈没から青函トンネル開業までの経緯を考えるとなんとも空しい話である。
快速海峡、青森駅

参考文献:JR・国鉄特急列車カタログ(成美堂出版発行)、JR北海道函館支社ホームページ