汽車で行こう!!


最速気動車の魁、
キハ281系スーパー北斗
北海道の人はJRのことを汽車と言います。方言だと自覚している人もいますが、そうでない人も多いようです。では実際に汽車は走ってるんでしょうか?。答えはYESです。時刻表を見ると各列車毎に列車番号というのがありますが、この番号の末尾にDがつくものが気動車、一般にいうところの汽車です。北海道のページを見るとDで埋めつくされているのが容易にわかると思います。

北海道の電化区間は函館本線の小樽〜札幌〜旭川、室蘭本線の室蘭〜苫小牧〜沼ノ端、千歳線全線(沼ノ端、新千歳空港〜札幌)、江差線の函館〜五稜郭〜木古内、と津軽海峡線全線です。いずれも交流電化で、国鉄時代になされたものです。

電化区間が短いため、特急などの長距離列車は電化区間でも気動車で運行していますし、室蘭−登別間の普通列車は電化区間にもかかわらず気動車運行されていたり、気動車の依存度がかなり高いのがJR北海道の特徴です。逆に言うとJR北海道は電化に関してはあまり興味がないようにも思えます。

道内最速を誇る特急スーパー北斗も気動車で、国内最速の気動車特急です。全車両に最高出力355馬力のディーゼルエンジンが搭載され、それらを唸らせながら快走していくところは電車に慣れた人には異様とも思えるでしょう。

そんな非電化区間の汽車の旅の楽しみはなんと言っても車窓です。電化区間のように車窓に電柱が横切り、目をシバシバさせるといったこともなく景色を楽しむことが、出来るのは非電化区間ならではです(場所によっては商用電源用の電柱があるところもありますが)。最近は道内でもパークアンドライドが出来る駅が増えていますし、たまには車を置いて、汽車の旅なんてのはいかかでしょうか?


特急型気動車の最進化系、
キハ261系スーパー宗谷


参考文献:田中和夫著 北海道の鉄道(北海道新聞社発行)、JR北海道函館支社ホームページ