はこだての猫に出会う旅

元町のネコ
港町では猫をよく見かける。単純に考えれば「港町といえば魚が豊富だし、餌に不自由することもないからなぁ」と思ってしまうが、どうしたわけかネコを見かけるのは少し山合のところが多い。海の近くで見たといえば、以前、人の少ない夜の函館駅で多数の猫が駅舎の中で遊んでいたこともあったが、昼間はほとんど見かけていない。逆に少し海からはなれた元町の周囲で見かけることのほうが多い。ほとんどはノラだが、同じノラでも都会の猫のように警戒心があまりないように思える。レンズを極端に近づけるとさすがにイヤな顔をして逃げて行くが、ある程度の距離から望遠で撮影すれば大抵のネコは大人しくしてくれている。函館の猫はいつ見ても穏やかでのんびり、自由奔放にノラ人生(猫生といったほうがいいのか)を楽しんでいるように思えてならない。ある意味、その生き方は見ているこっちが羨ましく思えるほど優雅である。旅先でちょっと空いた時間...そんな猫達とたわむれて見るのも楽しい。

函館の猫達