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高根ヶ原通信(3日目)~白雲小屋-緑岳-大雪高原温泉~

朝4時30分起床。小屋の2Fは2Fで暑くて寝苦しい夜で何回か目が覚めたものの眠れた。何か朝は苦手で、ボケーっとしながら食事をしつつ仕度をする。さすがに3日目ともなると風呂に入りたい。今日は下山するのみ。常連さん達は管理人室前で談話中で、挨拶をしてから白雲小屋を後にした。外は快晴。今年の見納めにと写真を撮る(D7000)。

板垣新道に下りると雪渓の融雪水が作り出す沢の風景が美しい。まだ、雪は大量に残っていて、結局、融けることなく新雪が降りそうだ。(D7000)

登山道は至る所に霜柱。今日は無風で体感では暖かく感じるが、気温はやはり低いらしい。(D7000)

板垣新道分岐に立つと、山のピークが湖の小島のようになっている。緑岳に向けて歩いている内に、少しずつ雲が消えて行き緑岳の山頂に立った時にはすっかり雲海は消えていた。丁度、雲海の終焉に立ち会えたみたいで貴重な体験ができた。(D7000)

緑岳の山頂は驚くほど穏やかで視界も良い。二日前は驚くほど手荒な歓迎だったのに、今日は暖かく送り出してくれる。なんか山に試されているようなそんな気持ちになる。沼ノ原付近はまだ雲海の中だが、川上岳、石狩岳へと続く稜線はすっきりと顔を出している。いつかは歩いて見たいと思うけれども、いつになることやら...層雲峡本流林道が修復されたら考えようと思う。(D7000)

緑岳からの下山中に巨岩帯でナキウサギさん捜索をしたのだが鳴き声さえ聞こえず、一体どうしたんだろうと思う。周囲は冬眠前のエゾシマリスが忙しくいているのに...そんなわけで巨岩の上のシマリス君の小休止を写真に撮った。(D7000)

巨岩帯を下りてハイマツトンネルを潜り抜けてロープのないロープ場に出て少し休憩。休憩中に東の空の遠くにダブルピークの山が見えて、もしかして知床の山だったりするかなと思って帰宅後にカシミールで同定したら斜里岳と南斜里岳だった。残念ながら夏に登った知床連山ではなかったけど、直線距離で145kmの斜里岳がこんなにハッキリ見えるのかと思うと感動してしまった。(D7000)

ちなみにロープ場の下、エイコの沢の紅葉も結構美しいのです。(XF1)

ロープ場から第二花畑にかけては、陽気に誘われたのかミヤマリンドウが多く咲いていました。行きは天気が悪くて全然咲いていなかったのに...。(XF1)


第一花畑では雪渓が遅くまで残る部分は苔でいっぱい。すっかり隊長殿の苔の写真に触発された感じで、良さそうなアングルを探して撮ってきた。(D7000)

第一花畑からは階段道をひたすら下る。高原温泉のだだっ広い広場に出て「ああ、やれやれ、長い山行もようやく終わったぁ」と思いつつ、道を譲った若い女性パーティに「スズさんですか?」と声を掛けられて驚いた。普段、見知らぬ女の人に声を掛けられることなんて皆無なので「この人どっかで会ったっけな?」と一瞬思考回路がグルグルと麻痺しそうなほど回転したが、話を聞いたら初対面でヤマレコの記録を読んでくれている方だそうだ。最後にそんなサプライズもあったけれども、無事に下山し温泉へと思ったら、日帰り入浴の営業まであと20分もある。結局、20分が待てずに層雲峡に移動して、いつもの黒岳の湯に入った後、登山軒でラーメンを食ってから帰路についた。(XF1)

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。

白雲岳避難小屋(7:00)→板垣新道分岐(7:20)→緑岳(7:35)→大雪高原温泉(10:05)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」

高根ヶ原通信(2日目)~白雲小屋-忠別岳-白雲平~

朝5時起床。昨晩は2Fが満室で1Fに泊ったのもあって寒い。小屋に設置された温度計は外気温-1.0℃、内気温6.7℃を示している。寒い中、皆、元気に準備して続々と出発して行く。外から聞こえてくる声を聞くととても天気が良いらしい。食事の後は2Fが空いたので引っ越し。いつもの階段近くの角スペースが確保できた。昨日、一緒に飲んだ4人も忠別岳に行くということで、先に出発する旨一声掛けて外に出たら、もう時間は6時30分になっていた。

出発してすぐ穏やかに晴れて緑岳を見上げる。とは言っても予報の通り全く無風とはいかず、時折冷たい風が吹きつけてやや肌寒い。(D7000)


高根ヶ原方面は相変わらず雲が掛かっているが、この分だと到達する前には晴れそうだ。紅葉は最盛というわけではないけれど、太陽の光に照らされて夏とは違った色合いがとてもきれい。つい先日まで暑い暑い言ってたのに、もう夏山シーズンも終わりかと思うと少し寂しい気分になる。(D7000)

ふと日陰に目をやると、紅葉したチングルマの葉の輪郭が霜で縁取られている。きれいなんだけど、なんか寒々しい(^^;。第一花畑ではまだ咲いている個体もあったのに、もう山の上はすっかり冬に向かって季節が動いている。(D7000)

そしてついに高根ヶ原が晴れる。忠別岳や向こう側の化雲岳まで晴れてきた。(D7000)

高根ヶ原分岐手前の高台まで進むと、忠別岳、凡忠別岳、小化雲岳、化雲岳、五色岳に囲まれた大きな窪みが、爆裂火口のようにポッカリと口を開けているのがよく見える。これが本当に火口だったとしたら、太古の大雪山は4000m級の山だったとしても不思議ではない思う。(D7000)


高根ヶ原分岐を過ぎると、本などで御馴染みの断崖の光景が飛び込んでくる。これは外せませんなとカメラを構えた。今日は空気が澄んでいて遠くまで綺麗に見渡せる。晴れるとは思っていたけれど、ここまでスカっと晴れてくれると気持ちが良い。(D7000)

忠別岳方向に歩いて行くと登山道の右側に高根ヶ原の宮三角点がある。今は使われていないが、大雪山系が宮内省直轄だったころの測量点で、「宮三角點」と彫られた反対側には等級が彫られているハズなのだが確認できず。季節風が直撃する面なので侵食されてしまったのか...(D7000)

高根ヶ原の登山道は基本的に断崖に沿ってついているので、下界を見下ろせるようなポイントが何箇所かある。上から見る空沼の紅葉も見事。その空沼も今年は涸れずに水を湛えている。水いっぱいの空沼と紅葉の組み合わせというのはレアケースなのだろうか?(D7000)

そして、平ヶ岳付近からの沼巡りコースの全景。雲のちぎれかたといい、紅葉した木々のポツポツとした感じがまるで箱庭のようだ。実際の見た目も美しかったけど、写真の見た目も美しくて帰宅してから驚いた(^^)。(D7000)

平ヶ岳からは木々やハイマツに覆われたコースを抜けて忠別沼へ。忠別岳の上に雲が被っているが、これほど青空が拡がる忠別沼を見たのは随分と久し振りな気がする。ここで先発体に追い付いた。(D7000)


そして忠別岳の山頂。この山でこんなに多く人がいるのは初めてみた。ヒサゴ沼に行く人あれば、トムラウシに行きたいという若者も...山頂で一緒になった人達とトムラウシに行くならヒサゴじゃなくて南沼に泊ったほうが良いと、ルートの説明や我々の知っている情報を教えてあげたら声高らかに出発していった。何か若いっていいぁ...(D7000)

そして彼らが向かうトムラウシ山は雲の中。まぁ、明日はもっと穏やかな予報だし、十分快晴のトムラウシに登れるチャンスはあるだろう。(D7000)


忠別岳山頂から南側の突端まで踏み跡があったので辿ってみると、忠別岳避難小屋や五色岳までのルートが見渡せる高台に出た。勿論断崖の上。少し恐いが以前のように足が震えて来ることもなく景色に飲まれていた。(D7000)

ふと気がついたが、忠別岳山頂からも沼ノ原が見えている。ここをyahさんshizuさんと歩いたのは去年のことだったが、もうすごく遠い昔のように思える。その向こうに見えるニペソツ山にまさかその二人が登っていたとは知る由もなし...(D7000)

最後に、先程、爆裂火口かもと書いた窪みに拡がるヤバい紅葉風景を...「うおおっ、スッゲー」ってなった。(D7000)

そんなわけで40分ほど山頂を堪能した後、白雲小屋に戻る。途中で沼巡りコースを散策する人々で賑わう大学沼を写真におさめる。今朝見たときよりも紅葉がきれいになっている気がするのはきのせいか...(D7000)

時間的に小屋に戻ってから昼食にしても良かったが途中でお腹が鳴ってきたので、米沢ケルン近くの一枚岩にお店を拡げて、高根ヶ原を眺めながらの昼食にした。午後になって風が強まり止まっていると結構寒いのだが、もう来年までこの景色も見納めかと思うと何だか勿体なくて、ボケーっと景色を眺めながらゆっくりとした昼食をすませた。(D7000)

昼食後は一旦小屋に戻り荷物を整理した後、空身で白雲平にナキウサギさんを見に行ったが鳴き声さえ聞こえず...日が傾いて来た上、風は相変わらず吹いていて超寒い。もうナキウサギさんはあきらめて帰ろうと、帰る前に遠くの烏帽子岳を望遠で撮ってみたら何か斬新な構図で結構いい感じに仕上がってしまった(^^;。(D7000)


小屋に戻ってウィスキーの水割りを飲みつつ食事。今日はハヤシライスとハンバーグ、そしてヨシさんからはウィンナーをたくさん頂いた。何だかエネルギー使った以上に食ってる気がする(^^;。また空が焼けているというので見に行くと、今日は普通の夕焼け。それよりも目にとまったのは見慣れない大判カメラ。「そのカメラをカメラに収めたい」と言って撮らせてもらった。写真はカメラと写真家の小林利男さん。なんか仕組みもよくわからんけど面白そうと、色々と聞いている内に、気がつけばすっかり太陽が落ち、一番星が上空に...一旦、小屋に戻り三脚を取ってきて写真を撮るが、さすがにこの大判カメラの前では、D7000でも少し恥ずかしい気がする(^^;。そんなことを話ながらも、話が弾み、結局、日が完全に落ちて周りに誰もいなくなるまで一時間以上話こんでいた。(D7000)

小屋の中に写真集があるはずだというので、別れてから早速小屋の図書コーナーを引っ掻き回して遂に見つけた彼の作品。しかも白雲小屋からと思われる一枚が掲載されているじゃないか。なんだか写真というよりは絵画的な芸術作品のようで、とても素晴らしい。「いつか、こんな写真撮ってみたいなぁ」と思いつつも、「自分のスタイルじゃないよなぁ」などと贅沢なことを思いつつ就寝。(XF1)


そして今日も深夜に起き出して星の撮影。ちょうどオリオン座が登ってきたので写真に撮った。月が明るすぎて大量にゴーストが出てしまったが、太陽じゃなくて月のゴーストなのだから、それも味があってよかろうと。オリオンの上にはプレアデス星団(すばる)が偶然写り込んでいた。少し望遠してゴーストのないオリオンも撮っておく。小林さんが言っていたが、今年、ベテルギウスの超新星爆発が観測できるんじゃないかとの噂があるらしいが、写真には立派な赤色の星が写っている。よく考えてみると、もう現実には超新星爆発を起して存在しないハズのものを見ているというのも、すごく不思議な感じがする。アインシュタインの言ってたことは本当に正しいのかなと、技術屋らしからぬことを思ってしまう星空だった。(D7000)


その明るい月を何とか写真に撮ってやろうと換算128mmの最大望遠で撮ったものを、トリミングしてみた。結構ちゃんと写ってるじゃん(^^;。(D7000)


そしてその明るい月に照らされる高根ヶ原とトムラウシ山。写真は実際より1段分ぐらい明るいが、肉眼で見た高根ヶ原へと続く登山道や、今日登った忠別岳、そしてトムラウシ山の輪郭などのイメージは分かってもらえると思う。ちなみに1段分暗い写真も撮って来たが、明るさは忠実だけど、モニター上では目をこらして見ないと何が何やら...夜の見た目を忠実に再現するには一体どうしたらいいんだろうか。(D7000)


ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。

白雲岳避難小屋(6:30)→高根ヶ原分岐(7:25)→忠別沼(8:50)→忠別岳(9:20←休憩・山頂散策→10:00)→忠別沼(10:25)→高根ヶ原分岐(11:55)→米沢ケルン付近(12:00←昼食→12:25)→白雲岳避難小屋(13:15←荷物整理→13:40)→白雲岳分岐→(14:00)→白雲平(14:10←ナキウサギさん探索→14:30)→白雲岳分岐→(14:35)→白雲岳避難小屋(14:55)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」

高根ヶ原通信(1日目)~大雪高原温泉-緑岳-白雲小屋~

連休は比較的好天しそうとの予報だったので、白雲小屋に二泊して忠別岳へ。大雪山系に行くのは遭難事件があって以来なので二ヶ月ぶり。しかも二泊山行ということで、嬉しくなって、ビールにウィスキーにおつまみ、食事も少し豪勢に、星を撮るために三脚を...など色々とザックに詰め込んだら荷物の総重量が21kgになってしまった(^^;。

気象協会の「山の天気」では21日の標高2000m付近の風速は18m/s、22日は5~8m、23日がほぼ無風ということで、初日の風はある程度覚悟はしていたものの、「山の天気」の風速は厳しめの予報が多く、まさか本当に風速18m/sの中を山頂に向かって登ることになるとは...


駐車場は満車で下側の道にまで駐車車両があふれてきているが、今日は白雲小屋に登るだけなので、昼の時点ではポツポツと駐車場が空いていて助かった。(XF1)

ただ天気は良くない。雲が結構なスピードで流れている。下りてくる人達の話では「風が強くて断念した」とか山頂付近はとんでもない状態になっているらしい。ただ下界のほうは平和なもんで、重い荷物を背負いつつも、紅葉を見ながら快適に登っていく。(D7000)

途中、ロープのなくなったロープ場から、エイコの沢を挟んで対岸の1446m峰のダブルピークを望遠で。天気はドンヨリしているが、色付いた木々と剥き出しの岩場にハイマツと輪郭がきれいな景色だったので写真に撮った。(D7000)

巨岩帯に突入。登るに連れて風が強くなってくる。ここを最後に写真を撮っている余裕はなくなった。ジグ切り道のため向かい風と追い風がが交互に変わる。向かい風では斜度+風圧で進むのが大変だし、追い風ではバランスを崩して何回か危険な目にあった。(D7000)


そして命の危険を感じる爆風吹き荒さぶ緑岳山頂。21kgのザックを背負っているのに、山頂へのひと登りは追い風と共に吹き上げられた。とても立っていられないので、姿勢を低くしてケルンに避難、ケルンで山頂標識の写真だけを撮ってみたが、この惨状が全然伝わらないのは何故だろう(^^;。(D7000)

緑岳を越えると少し風がましになったが、それでも歩くのが大変なぐらいには風が吹いている。写真は板垣新道分岐から白雲岳避難小屋方面。(D7000)


そんなわけで無事に白雲岳避難小屋に無事到着。結果的に歩行時計は今年の7月に日帰りで登った時よりも速かったが、21kgの荷物と強風に苦しめられて何倍も長く感じたし、疲れた。小屋付近は風は穏やかだが、近くのナナカマドの葉は全部落ちて赤い実だけが残っていて、強風の痕跡が伺える。後で聞いた話だが小屋の近くでも瞬間最大で40m/s近い風が観測されたらしい。(D7000)

ビールも一杯を持ってきたんだが、気温は3.8℃。とても気分ではないが一応冷やす(^^;。(D7000)

小屋番の金野さんにビール差し入れたら、お礼というか何というか、管理人&常連さんグループに鍋をご馳走になった。いやぁ、山の上でこんないいものが食べられるとは....(XF1)

金野さんが空が赤く染まっているというので、宴会を一時中断して外へ...スゲー、本当に真っ赤だ。明日は晴れそうだねぇなどと言いつつ、また宴会スタート...昨年の山開きの時に出会ったヨシさんからは、大根の浅漬けやワインなど色々とご馳走になってしまい、7時過ぎまで楽しく飲んで就寝。(D7000)



そして例によって深夜0時近くに一旦目が覚めたので、星を撮りに外へ...「なんじゃこりゃ~、外が明るい」、月明かりが雲で拡散して異常な明るさ。ライトなんてなくても足元の岩まではっきり見える。風は少しあるが耐えられないほどではないので、色々写真を撮ってみる。(D7000)


月明かりに照らされた白雲岳の断崖と上空の星空。周囲が明るいので星の数は多くは見えないが、気持ちの良い写真になった。(D7000)

トムラウシ方面に掛かる放射状の高積雲。もちろん肉眼でも見えるんだけど写真に撮るとものすごく鮮明~。もう少し色々撮っていたかったが、氷点下近く、風も吹く中、さすがに耐え切れずに就寝。明日はどうなることやら...(D7000)

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/olk9c9y)で山行写真全てが御覧になれます。

大雪高原温泉(12:20)→緑岳(14:35)→板垣新道分岐(14:45)→白雲岳避難小屋(15:05)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」
「FUJIFILM XF1」

手稲山 ~晴れ間を狙ってピークハント~


週末の度に「大気の状態が不安定」「ゲリラ豪雨」などにされされて気がつけば、もう夏山シーズンも終盤に。なんてこったい。今日も不安定ながらも札幌だけは長時間の晴れ間が見込めるということで、近所の手稲山に行くことに...朝5時に起きていながら、グタグタと録画したアニメとかを見つつ、ゆっくりと御飯を食べて、準備していたら8時スタートになってしまった。8時の時点で、あこを最後に平和の滝駐車場は満車。盛況。ただ発達しそうな雲が山頂上空にある。

この山は巨岩帯に入るまで殆ど眺望がないので少し退屈しながら登っていく。北電の高圧伝送路泊幹線のあたりで、手稲山のアンテナが見えてくるが、このあたりの景色は結構好きだ。

北電の伝送路から少し進むと冬道の分岐。冬に来たのは一度だけだが、この一体だけ樹林が薄く、記憶の風景とも一致した。GPSも同じポイントを差している。これだけの鬱蒼とした熊笹が雪に埋まるっていうのが、少し信じられないような印象を受ける。冬道分岐を越えてデジャヴポイントを通過すると布敷の滝。ここでXF1とD7000の撮り比べをしたが、それはまた次の回に...デジャヴの話は下山時に写真を撮ったので後程。行きは賑やかな御一向様がいたので、できるだけ離ししつつ行きたかったのでありマース(^^;。

苔むした滑る岩場を経て、足場の悪い巨岩帯へ。そして思い出すこの景色、蘇る記憶。今年の冬に先行パーティを追尾していたら丁度、写真の下側の樹林帯に出てしまって、ここまで直登したことを...。

その後、紆余曲折を経て真っ白な山頂へ。一等三角点「手稲山」は残念な状態。足蹴にでもされたのか、上部四隅が大幅に削られてコンクリートで補修してある。そして補修した周囲をコンクリートで埋められて沖ノ鳥島みたいな状態に...一辺の大きさで一等三角点だとわかるが文字も読めない。大切にしましょう三角点。右側の写真は白い山頂に集う人々。私は写真を撮ってすぐに引き返した。

途中で興味深い門標を発見。達筆で最初は「北大雪物理観測所?」と思ったが、ここは大雪山じゃない。帰ってから調べたら北海道大学理学部教授の孫野が建てた「北大雲物理観測所」の跡に残る門標で、題字は旭岳ロープウェーのナレーションにも登場する雪の博士中谷宇吉郎らしい。詳しい文献があったのでURLを記しておく。

www.metsoc.jp/tenki/pdf/2007/2007_05_0089.pdf

その孫野教授が世話になったというHBC送信所の記念碑。HBCが初めて手稲山に送信所を作るということで、当時はそんな山奥にどうやって資材を運ぶんだということで、アホだの馬鹿だのカスだの色々と言われたようだが、結果としてHBCが開削した道路を使ってNHKや民放各局やアンテナが建てられている。先駆者というのは辛いものですな。わかる、わかるよ(T_T)。

下山時にケルンの下の岩場で昼食。そして、本日唯一の眺望が藻岩山。なんかなー。札幌ドームも異様に日光を反射して、雲の中でも存在をアピールしていたのは非常によくわかったが...

で、これがデジャヴポイント。まぁ、ありがちな風景とはいいつつも、初めて来たときから何処かで見たことある景色なんだけど、どこだが思い出せなくて...

XF1のトイカメラモードでトリカブトを...花のクローズアップ撮影に使って見ると、ボケモードよりもこっちのほうが、中央部が強調されて面白い写真が撮れる気がする。

ヤマレコで山行詳細が、Nikon image space(http://img.gg/qCb0X9j)で山行写真全てが御覧になれます。

平和の滝登山口(8:00)→ケルン(10:05)→手稲山(10:20)→ケルン(10:40←昼食→11:25)→平和の滝登山口(13:00)

今回のカメラ:「Nikon D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「FUJIFILM XF1」

※あこの燃費レポートはありません

三角山山頂までウォーキング

実を言うと、ここのところあまり体調が良くないわけで、寝ても寝ても眠いというか怠いというかそんな感じで、何が原因かはわからないまでも、以前やっていて最近できていないことを洗い出してやってみることに...一つはマジカルアイ、これは目のトレーニングで眼精疲労等に結構効果があってやっていたが、一日三分が中々続かなかったが、最近は少し早起きしてこれをやっている。全頁カラー版なので本で買うと結構いい値段するけれども、最近はインターネット上に画像も転がっていて、結構色んな場面で使えそう。

http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%A4

もう一つは一日一万歩を週6日というやつで、今週の月曜日から職場の昼休みに散歩に出ている。下の数字が今週歩いた歩数。昨日は天気が悪くてサボってしまったので、今日は三角山に登ってきた。これで6日の平均が9532歩、四捨五入して一万歩ということで、お茶を濁しておこう。最近、富士フィルムのコンデジXF1が欲しいと言っているのも、この昼休みの散歩に手軽に持ち歩けるカメラが欲しいということで...

8/26 8600歩
8/27 9406歩
8/28 14068歩
8/29 8138歩
8/30 4253歩
8/31 12730歩
平均 9532歩 良しっと!


まぁ、そんなわけで旧国道5号線を渡って三角山へ。雨はポツポツ程度。お世辞にも楽しいウォーキングというわけでもない。本日のカメラはSP-550UZ。散歩の延長なのでD7000を持って行くほどでもないし、Nicon1は少しでも水に濡れると機嫌が悪くなるので、防滴構造ではないけれども比較的水濡れや湿気があっても大丈夫なこのカメラを引っ張り出してきた。


そんなわけで登山口についたけれども暗い。写真はjpegの撮って出しなので比較的明るく写っているけれども実際はこれより一段分ぐらい暗い。テンション下がるわぁ。

途中、通行調査用のセンサー発見。こんなものいつ付けたんだろうと思いつつ通過です。

三の坂につきました。明るいので少しほっとしますが、だいぶ雨が強くなってきました。林の中は暗いけど濡れないので快適ですが、林を抜けると明るくてウキウキしますが、ずぶ濡れになります。

雨はかなり降っているようですが林の中だと音しか聞こえず、殆ど濡れることもなく歩けます。山頂近くのあずまやで大倉山から来た男性に会いました。ここまで降ってくるとは思わなかったのか、雨具もなしでとても気の毒に思いましたが、自宅も近いとのことですから帰って暖かくするのでしょう。そして三角山着。一等三角点「琴似山」です。自分の住んでる街の名前が山名になっているって中々ないことだし、しかも一等三角点の大きく立派で誇らしげな雰囲気も結構好きなのです。


札幌の街並みを...雨風にされされていますがちゃんと撮れました。


とうわけでとっとと下山します。短い山とはいえ下りは結構気をつかいます。この写真も随分明るく撮れていますが、実際は一段分ぐらい暗いです。

下山後に琴似神社前をウォーキングです。9月4日は秋の例大祭。写真の歩道は露店で埋めつくされて、多くの人で賑わうでしょう。そして、また多分一杯飲むと思われ...


今回のカメラ:Olympus SP550UZ
1/2.5インチccdだけど710万画素に抑えられていて、ノイズも少なくダイナミックレンジもそこそこワイドで、今更ながら中々綺麗な画がでますねぇ。ケースの中で眠らせておくのは少し勿体ない気がします。