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敏音知岳(ピンネシリ岳) ~道北の名峰から眺める圧巻の風景~

またまた例によって晴れ間を求めて道北へ...今度は、前回行けなかった敏音知岳(ピンネシリ岳)に登ってきました。新十津川ではなくて中頓別のほうです。

道の駅ピンネシリの三吉神社と書かれた鳥居をくぐって出発すると、終始整備された登山道。カッコー橋を越えると程なく千本シナの標識が出てくる。10本の株で構成された周囲6.6mの巨木で、看板には「森の巨人」と書いてある。シナノキにしては確かに大きいが、この手の巨木は天人峡の「森の神様」の印象が強過ぎて小振りな印象を受けてしまう。

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更に森の中を進み、白樺の泉を越えるといよいよ敏音知岳の登りで勾配がキツくなってくる...のかと思いきや全然そんなことはなかった。途中、足下が苔むした岩になったり、足場が若干狭くなったりはするが、ジグがうまい具合に切ってあって終始勾配は変わらない。むしろジグの切り返しの勾配が気になるほどで緩やかな登りが続いていく。慣れた人なら息があがることもないと思う。そうこうしている内に軍艦岩に到着。軍艦岩って中頓別に2つあるんだと感心する。中頓別鍾乳洞のミニチュア版と言った感じで、中頓別鍾乳洞が戦艦ならこちらは駆逐艦クラスか...ハシゴが掛っていて上に登れるところまでそっくり。

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軍艦岩を抜けると視界が拡がる。敏音知岳から続く名前のわからない600mピーク、589mピークと尾根が繋がっている。地図には載っていないが、どうやら道もついているようだ。山頂目前でいよいよ勾配がキツくなるが、それでもジグの道である程度抑えられている。20分ほどで山頂に...704mの低山とは思えないほど景色がバッチリだ。しかしながら山頂標識のあたりは景色は良いが、羽蟻が多くて耐えられない。

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すぐ傍にある三吉神社のかわいい本殿前に避難する。すると神がかり的に周囲には殆ど虫がいない。御社の裏からは先程下から見上げた尾根道が続いている。今回は、下山後にもう1ピーク計画があるので、この尾根道はまた今度にしようということで、山頂からの見事な景色を落ち着いて眺める。

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それにしても、この山、なんと景色の良いこと。眼下には松音知の箱庭ような風景、そしてその左側にはパンケ山とペンケ山の雄大な2本のピーク。この2本ピークの向こう側は天塩中川だ。天塩中川から見た両山も印象的だったが、この角度も素晴らしい。そしてその間には、霞んだ三角のピークが...紛れもなく利尻富士だ。黒岳から眺めた時は最大望遠でようやく捕らえたのに、肉眼ではっきり見える。

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まぁ、そんなわけで山頂を堪能した後は、次なる計画に向けて早々に下山したのであった。

道の駅ピンネシリ登山口(7:45)→千本シナ(8:05)→白樺の泉(8:20)→軍艦岩(9:00)→敏音知岳山頂(9:20←休憩→9:45)→軍艦岩(9:55)→白樺の泉(10:30)→千本シナ(10:40)→道の駅ピンネシリ登山口(10:55)

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