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Core-i3 de Windows 7

今年4月のWindows XPのサポート終了に伴い、いよいよ重い腰をあげて、自宅PCも換装開始です。前回はPentium4だったので苦戦しましたが、今回はCore-i3なので大丈夫でしょう。

まずは、夏場にブツブツ電源が落ちる原因を探るべく、隊長殿に指摘されたマザーボードのコンデンサーまわりをチェックです。目視レベルでは異常なしです。末期的に膨れ上がったコンデンサーは見たくないものです。


そして主原因と思われるATX電源をはずします。有名なドイツブランド「be quiet!」なのですが、電源容量が400W仕様と少ないため、高負荷時に不安定になっていたのかもしれません。中を開けて目視確認してみましたが、こちらも大丈夫そうです。もっとも、長い期間使用していたものですから、1200μFの電解コンあたりは容量が相当落ちてそうですが……。捨てるのも勿体ないので非常用に取っておくとしましょう。


新しい電源はEnermax「ERV550AWT-G(550W)」です。動作温度が50℃まで保証されています。主要電源メーカーが40℃対応しかしてない中で良い物を見つけたと思います。接続は必要なものだけコネクターにつなぐタイプ。ケーブルも減って、ケース内のエアフローがかなり改善しそうな印象です。戸惑ったのは最新のPCケース事情を踏まえて下置き用に設計されている点です。付属のSATA用ケーブルのコネクター向きも、下から順に接続していくようになっているため、一旦、ケーブルを下まで這わせてから接続するなどの工夫が必要です。あと、この電源、面白いことにキャリングケースが付属しています(^^;。一見使い道がなさそうですが、取り外した古い電源を保管するのに重宝しました。

Pentium4時代にお世話になったCPUファン用のダクト。今となってはPCケース内の流れを阻害するだけの邪魔な存在になってしまいました。今回、ケーブル類がすっきりしたのを機に撤去しました。これでかなり空気の流れは改善しそうです。

次はメモリです。以前はCorsair「CM3X2G1333C9」の2GB×2で使っていましたが、Windows XPでは3.2GBぐらいしか認識できていませんでした。そんなわけでWindows 7に換装するだけで、実質800MB分は自動的に増えるわけですが、写真のRAWデータ加工時の処理時間の遅さを考えて更に4GB増設しました。追加したのは「Team-Elite-1333」の2GB×2、どちらもDDR3-1333でデュアルチャンネルで動いています。メモリが4枚差さっている姿は壮観ですねぇ。


バックアップを兼ねてシステム用のハードディスクも500GBから1TBの新品に変えます。どちらもSeagateのBarracudaシリーズです。過去にQuamtum、Westandigital、Maxtor、IBM(現・日立)、東芝と様々なメーカーのものを使いましたが、このBarracudaシリーズはパフォーマンスと信頼性が両立していて素晴らしいです。このシリーズがリリースされて以降ずっと使い続けています。念のためハードディスクは3~4年を目処に交換するようにしていますが、毎回、交換するのが勿体無く思えるほどです。

YAMAHAのYMFシリーズともお別れです。私が長らく使っていたのはHoontech「SoundTrack Digital XG」です。通常のサウンドカードとしてだけでなく、ハードウェアMIDI音源としてXG規格のMIDI再生ができるのが特徴でした。とても良い音を出していたので、Windows 7で使えないのは残念でなりません。MIDI再生機器は他にRoland「SK-50」も持っていて、これはサポートされているのですが、Windows 7自体にMIDI Mapperが搭載されていないので、「Music Studio Producer」など、MIDIシーケンス機能を備えたソフトがないと再生できなくなってしまいました。MIDI音源を使っているゲーム等は標準ソフトMIDIのヘボい音で我慢するしかないようです(T_T)。

新しいサウンドカードCreative「PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio」です。Sound Blasterシリーズを使うのは、初代Pentiumマシン以来ですから20年ぶりぐらいでしょうか。ロゴは変わりませんが見てくれは随分と変わりました(^^;。PCIeスロット用です。

前回、PCIeスロットの端子浮きによる接触不良に苦しめられましたが、このケースはよく考えられていて、上からカードを押さえ付けられるようになっています。今回初めて使いましたが素晴らしい機能ですね。

電源を入れてBOIS設定。BIOS自体は以前と何も変わっていませんが、こうやって改めて見てみると、日本語対応だったり、表示がわかりやすかったり、随分と使いやすくなったなぁと思います。そしてWIndows7のインストールと設定ファイルの転送等々は面倒ながらも前回と同じ手順で無事に終了。

手こずったのはFirefoxの設定を移行しようと「Documents and Settings」を開こうとしたら鍵が掛かっていて開けなかったこと。アクセス権の設定をして、ようやくファイルが転送できました。その他「Program Files」もアクセス権の設定が必要で、Windowsに認証されていない一部のソフトウェアは従来通りインストールしただけではファイルの書き込みができずにエラーが連発しました。対処としてはプログラムのプロパティから、互換性タブを開き、「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックします。それでもソフトを立ち上げる度に「次の不明な発行元からのプログラムにこのコンピュータへの変更を許可しますか」と聞いてきて鬱陶しいです。結局、あまりに鬱陶しいので「Program Files」以外のフォルダーにインストールし直して回避しました。セキュリティが高いのは結構なことだと思いますが、ユーザーにも優しくないなぁと思います。


<<< Intel(R) HD Graphics 適用前 >>>

<<< Intel(R) HD Graphics適用後 >>>

Windows エクスペリエンス インデックスの結果です。最初、自動でi3オンボードのグラフィックドライバが適用されているものと思っていたのですが、スコアが1.0しかなくて驚きました。Intelのホームページから最新版ドライバをダウンロードして適用したら、今度は5.4と驚くほど速くなりました。複雑な3D処理をさせるわけでもないので十分な数値でしょう。グラフィックボードを買うまでもなさそうです。CPUの6.9やメモリの7.4は満点が7.9なので嬉しい数値です。実際、使っていてWindow XPより物凄く速くなりました。写真現像もサクサクできますし、これで十分ですね。


<<< 標準Chassisファン設定 >>>

<<< カスタムChassisファン設定 >>>

しかしケースファンが異常にうるさいのです。以前は4ピンのペリフェラルコネクタに変換ケーブルで接続して全然気にならなかったのですが、今回、電源を変えた際にファンだけのために電源を取り回すのもイヤなので、マザーボードのCHAFANコネクターに接続したところ急に音が大きくなったのです。一体どうなってるんだと思って、マザーボードのファンコントロールユーティリティを立ち上げたところ「何ですと!3400rpm!!」、そりゃ、うるさいはずです。しようがないので50℃付近まで最低出力で動くように設定をイジってようやく静かになりました。

それでも1800rpmぐらいで回っていて、時折、CPUの出力に応じて回転数が変わるので何か気になるのです。ケースファンももう10年ぐらい使ってますし、結局、いい機会なので新しいのを買うことにしました。価格comで静音ファンの仕様表を見比べていて、同一回転数では各社ノイズレベルは似たような物なのに、Enermaxだけが突出して風量が大きいことに気がつきました。羽根やフレームに特許技術が使われているようです。やはり夏場を考えると風量は欲しいので、Enermaxのラインナップでも風量が取れる「T.B.Silence PWM UCTB8P」にしました。価格も1000円弱と安いですし、PWMで最低500rpmから制御できるため、夏は十分な風量で回しつつ冬は静音運転できるところに魅力を感じました。これはまだ注文したばかりで届いていませんが、PCケース内がスッキリしたのもあり、2個使いで、前面下部から空気を取り入れて、上部背面から排出することを考えています。

データのコピー作業や、細かなソフトウェアのインストールもすべて終わり、我が家のWindows 7は快適に使えておりますが、さて、Windowsの今現在のシェアはどうなっているのでしょう? マイナビニュースで最新のシェアが発表されていましたが、「Windows XPが微増」だそうです(^^;。これによるとWin7が47.49%、WinXPが29.23%、Win8が8.1と合わせて9.98%。1年前と比べて、殆ど変わらない気がしますねぇ。Win8勢はPCの新規導入で仕方なくといったユーザーも含まれているで、如何に人気ないかがわかりますね。何だか大半のユーザーがこのまま4月になってもXPを使い続けている気がしてなりません。

そんなわけで、最終仕様をHWINFOで表示させました。HWINFOも64ビット版になっています。昨年の大晦日からスタートしたWindowsXP問題に伴うPCの改修作業がようやく一段落してホッとしています。おかけで週末の度に部屋に引きこもることからも開放されそうです。今週末は札幌モーターショーのチケットを頂けることになったので久々に出掛けてくる予定です。山も行きたいですが、最近、天候の急変が多いので、安定するまでは暫くお休みにします。

今回のカメラ:「Fujifilm XF1」(最近これしか使ってない(^^;)

コメント一覧

隊長 URL 2014年02月11日(火)22時27分 編集・削除

スズさん、こんばんは。

おおーっ、PCのメンテナンス作戦ですね。
電源、コネクタタイプですか。いいですねー。
私もコネクタタイプを選べば良かったかも。
値段と性能の兼ね合いで普通のタイプにしちゃいましたけれど。
PCケースの中は、きちんとケーブル類をまとめて、エアロフローを意識していますね。
私はタイラップで綺麗にまとめてあります。
これをやっておくと、ケース内の通風性が全然違いますよね。
電子機器は熱に弱いので、ここ、大事です!

ハードディスクも定期的に交換ですか。
これも関心、関心。予防保守をしておかないと、あとからヒドイ目に遭いますからねー。
実際、セクターエラーが出てからでは手こずることも多々ありますから。

ファン交換もいいですね。
そのメーカー、良さそうだなぁー。参考にさせて貰います。
私の前後についているケース・ファンもそろそろ寿命が近いので。

Windows XP問題、これはどうなるのでしょうねぇー。
パソコンのことをある程度理解している人ならば、XPを使い続けてはいけないと分かると思うのですが、世の中全体では如何ほどか...
5月頃に調査をした結果、ドッサリとXPユーザーが残っていたものなら、こりゃクライシスですよ。
っていうか、いまだにWindows 98、NT3.51、2000などを使ってインターネットにアクセスしている人、居ますよ。
そういう人の知識って、いったいどうなっているのだろう???
(-_-;)

スズ(管理人) 2014年02月12日(水)13時17分 編集・削除

隊長さん、こんにちは。

新規にこのcore-i3マシンを組み立てた時はツクモの店頭だったので
在庫のあるものの中から妥協してパーツを選びましたが、
今回の改造では、すべてネット通販で揃えたので、
仕様表をじっくり比較しながら、本当に自分のマシンに適したパーツを
妥協なく選ぶことができました。
組み立てやインストールに要した時間よりも、
パーツ選びに費やした時間のほうが遥かに長かったです(^^;。

電源は50℃対応の市販品がコネクタータイプだっただけで、
コネクターにこだわりがあるわけではなかったのですが、
使ってみると良いもんですね。
次からはこだわりを持ってコネクタータイプを選ぶと思います。
おかげでケース内もスッキリしました。

私、昔、自動車部品の回路設計をしていたことがあって、
標準で80℃、高温対応品は120℃まで動作保証するのが当然と
思い込んでいましたし、昔のAMD-K6シリーズとかはクーラー全開でも
常に60℃ぐらいでしたので、熱に対しては正直無頓着でしたが、
今回は初めて気を使って組みました。

ハードディスクは過去にIBM製品を3台買って1年ぐらいで全滅した経験から、
CrystalDiskInfoなど常駐型のヘルスチェッカーと併用して、
異常がなくても3~4年を目途に交換するようにしています。
チェッカーにはハードディスクの運転積算時間が表示されるので、
4000時間を越えたあたりで「ボチボチ変えようかなぁ」って準備を始めます。
交換したハードディスクはそのままバックアップとして保管しているので、
定期的にバックアップを取る習慣のない私には丁度良い感じです。

人のことは知りませんが、XPのサポートが終わることすら知らない人、
まだ結構いるような気がします。Microsoftは新製品のCMなんか
流してないでXPサポート終了のCMを流すべきですよ。
そうしないと本当にカオスな事態になりそうです。
さすがにNTや2000などサーバー系OSを使っている人は自己責任の範疇で
わかって使っているんでしょうが、
Windows98とかは年配の人達が知らずにそのまま使っている気がしますねぇ。

今週末にケースファンが届くので、届いたらまたレポートします。
それでは(^^)。

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