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十勝遠征1日目 ~ペケレベツ岳~

本日は土日ともに好天ということで山小屋芽室岳一泊で、一日目ペケレベツ岳、二日目芽室岳か剣山という計画。なんだか直前予報では帯広方面は雲が広がるとイヤな情報が流れていたが、見なかったことにして出発。途中、国道274号で陸自の数十台規模の部隊移動に付き合わされて、登山口到着が予定より少し遅れる。軍隊は人一倍法律遵守が求められると思うので法定速度内走行は仕方がないけれど、最近はやりのトンネル内無灯火走行する車両もあり「自衛隊大丈夫かよ」とか思う。

天気は良好。日勝峠を越えて理解したが雲がかかっているのは、下界だけで山頂は快晴だ。早速、準備をして出発。今日は雪山装備としてアイゼンと輪カンもちゃんと持って来た。これで安心。とは言いつつも殆ど必要ない雰囲気。登山口近くはオオタチツボスミレが咲いていて春麗らかな風景が広がっている。しかし今日は体調が悪いのか息切れが激しい。登り始めると同時にハアハア言い始め、自分の身体に「もうかい!」と突っ込みを入れる始末。こういうときはあせらずにゆっくり行こうと、気持ちの良い夏道を登っていく。

標高1000mあたりから雪が出てきて夏道が途切れ始める。必要はないと思うが、一応、アイゼンを付けて登って行く。雪はボチボチ硬いのでアイゼンがあったほうが結果として登りやすかったが、時折、夏道に入りとて面倒。母の胎内あたりの巨岩帯はお世辞にもいい道でなく、久々の夏道に戸惑いながら進む。

今日の山は本当にしんどい。植生がダケカンバからハイマツになったときは「オッ」と思ったが、1343m峰がすぐそこに見えているのに全然近づいている気がしない。ただ、時折、雪上に出るとペケレベツ岳やその先の1458m峰の絶景が見えて癒される。1343m峰が近づくと十勝岳連峰が見えて、果然、元気が出てくる。1343m峰は登山道があるだけの狭い山頂。

ここからは雪庇帯を行く。とは言っても幅は広く雪質も安定していて歩きやすい。下からは十勝平野の雲がどんどん標高をあげてきている。「山頂に着いたら雲の中でした」というのは避けたいので、気持ちは急いているものの身体のほうが着いて来ない。一段、登りきって、もう終わりかなと思ったらもう一段あった(^^;。

そんなわけで息があがりながら山頂。tks-yumaさんのログでは比較的広い山頂をイメージしていたけれど以外に狭い山頂。ともあれ、山頂からの景色は最高。山頂では篠路からの単独の方と、池田からの4人パーティ。ちょっと居場所がないが写真を撮ってから山頂標識近くにお店を広げる。ちょうど4人パーティの一人が足を攣ったと話していたので、tarumae-yamaさんに教えて頂いたツムラ68を提供しつつ、布教活動(^^;。飲まれた方は半信半疑だったようだが、下山後に川北温泉で再開したとき、飲んでから15分ほどで効果があって無事に下山できたと驚いていた様子。次からは常備薬として準備しておくとのことで布教活動も成功(^^)。

山頂から南側は芽室岳からペンケヌーシへと至る稜線が美しい。

西側はすぐ近くに沙流岳が見える。


北側は十勝岳連峰が富良野からオプタテシケまでハッキリみえる。写真には写っていないがトムラウシやニペソツウペペサンケなどもバッチリだ。


東側は十勝平野が一望...雲の勢いもかなり弱まってきている。とくにかく山頂からは360°の景色が楽しめた。最も、山頂領域はハイマツに囲まれているので、岩などに乗ればの話だが(^^;。山頂でレンズチェンジをして、山頂からの眺望はすべて16-85で撮影。16mmも広角感が少し物足りないけれど使ってみたら、とても良い。望遠で風景を撮ったりとか幅広い使い方ができるのも良い。そんなわけで風景や花を撮りながら下山した。

下山後は温泉を求めてさまよった挙句、ナビ子ちゃんが発見してくれた川北温泉へ。ここで白雲山に登ったという男性に、明日は剣山に登りたいと話すと、「剣山神社近くは熊が出るから、気をつけたほうが良い」との情報をゲット。もう今日は疲れきっていて、明日芽室に上る自信はないので、剣山神社前で車中泊しようと思っていただけにいい情報だった。

と、いうわけで一泊の宿を求めて山小屋芽室岳にやってきた。帯広ナンバーのSUVが一台止まっていて、先客がいるのかと思いきや、小屋は貸しきり状態。そんなわけで、今、ワインを飲みながら、小屋の中でノーパソを広げてこの記事を書いている。当然のことながらWi-fi接続などないのでアップロードは後日になると思うが、携帯もワンセグもつながる山小屋。中々快適。しかしSUVの主は何処へ...芽室岳からあたりから雪をつないで縦走でもしているのだろうか...そんなわけで明日も良い天気になることを祈りつつ...

ヤマレコとNikon image space(http://img.gg/2SGqzN6)で今回の山行写真全てが御覧になれます。

登山口(10:05)→1343m峰(11:30)→ペケレベツ岳(12:10←昼食→12:55)→1343m峰(13:20)→登山口(14:20)

今回のカメラ:「D7000」+「AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED」
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」

剣山編は後日お届けします。もう疲れた。

コメント一覧

tks-yuma 2013年06月02日(日)21時33分 編集・削除

こんにちわ^^
ペケレベツ登られたのですね。平地でも日差しが暑くたっぷり日焼けしたので
さぞ山中でも暑かったのではないでしょうか。
2日は昼から雨でしたが大丈夫だったでしょうかね?寒かったので風邪などひいていなければいいのですが・・・・
そろそろ伏美岳も面白そうです。参考までに。

tarumae-yama Eメール URL 2013年06月03日(月)08時49分 編集・削除

ペケレベツ岳、お疲れ様でした。
眺望に恵まれて良かったですね。
ペンケヌーシーも素晴らしい山だと思います。
今度一緒に登る機会があれば嬉しいです。

ツムラ68が池田からの登山者に有効だったようで、何よりでしたね。
私も幌尻岳で初めて飲んだ時、漢方薬なのに即効で驚きました。

「なになに、無人の山小屋でノーパンで記事を・・・・?」と驚きましたが、ノートパソコンだったのですね。

スズ(管理人) 2013年06月03日(月)12時31分 編集・削除

tks-yumaさん、こんにちは。
tks-yumaさんの山行記録を参考にさせて頂いて登ってきました。
暑かったですが、山頂直下のコルあたりでは、
標高の割には冷たい風が吹き抜けていて、
まだまだ夏山と呼ぶには早そうだと思いました。

2日目は剣山に登りましたが、天気も良好で素晴らしかったです。
雨は帰りの高速で少し降られたぐらいで全然問題なかったです。
昨日はダウンして早めに寝てしまったので、
今日、帰宅してからまとめようと思っています。

伏見岳もよさそうですね。日高の山はどこも初めてなので、
端のほうからジワジワは攻めていたきいと考えています。

スズ(管理人) 2013年06月03日(月)12時38分 編集・削除

tarumae-yamaさん、こんにちは。
直前の天気予報が微妙になりましたが、
見なかったことにして出発して良かったです。
二日とも最高の天気に恵まれました。

ペンケヌーシも登ってみたいですね。
でもいっぺんにはいけないので少しずつ...
今年も大雪や十勝だって行きたいですからね(^^)。

しかしツムラ68の効果は絶大ですね。常備していて良かったです。
体調等で効果が表れるまで差がありますが、
大体飲んでから30分以内には効果が出てきますね

あといくら小屋が無人だからといってノーパンにはならないですよ(^^;。
4人も泊まれば窮屈な山小屋でしたが貸切だったので快適でした。

yah URL 2013年06月03日(月)17時49分 編集・削除

こんにちは。
前の週にどこも登れなかった憂さを晴らすように、1泊2日の山行の旅に出かけていたのですね。
恐らくまずまずいい天気だったとは思うのですが、剣山編を待ちます。

日高の中ではフレンドリー?な剣山や芽室岳辺りは僕も登ってみたいです。

16-85も気に入ったようで、なぜか僕もうれしい(笑)

たびんちゅ 2013年06月03日(月)20時55分 編集・削除

スズさーん。こんばんは。
私は仕事をサボって金曜日にアポイに行って来ました。
海側はちょっとモヤモヤしててさすがに襟裳岬までは望めませんでしたが、日高岩桜や様似雪割、蝦夷大桜草などピンクの可愛い花でお腹イッパイになりました。
ただ平日のせいかあまりにも登山者が少なくて、くまモンが登場されるのではないかとヒヤヒヤ。精神的にお疲れの山行でした。
気分が乗ったらヤマレコでも...なんて思いつつもう2日経ってます(∋_∈)。
それと、恥ずかしながら私もノーパソ読み間違えて、勝手にスズさんのお人柄を疑いました(笑)

スズ(管理人) 2013年06月04日(火)12時50分 編集・削除

yahさん、こんにちは。
両日ともに天候に恵まれて良い週末でした。
かなり疲れましたが...
芽室岳はルート的には比較的やさしそうですが、
小屋から橋を渡った対岸は熊の巣窟になっていて、
獣臭がすごくて単独では行きたくないと地元の人から聞きました。
思った以上に大変な山かもですね。

16-85を買っておいてなんですが、
12-24のほうが使い勝手が良くて気に入っているので、
登りは12-24で風景撮って、下りは16-85で花を撮っています。
縦走とかになったらどうしようか考えものです。

スズ(管理人) 2013年06月04日(火)12時50分 編集・削除

たびんちゅさん、こんにちは。
アポイ岳、景色はともかく花は楽しめたのであれば良かったですね。
平日の登山は人が少ないのは静かでいいのですが、
自分の他に数人しか登っていないなんてことになると不安ですよね~。

私も、今回、山小屋芽室岳の状態をあまり調べずに行ったので、
状況が分からず小屋に着くまでは精神的に穏やかでなかったです。
夕暮れ時に誰もいない森林に車を走らせるというのも
あまり気持ちの良いものではないですよ。

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