記事一覧

本年最後の積雪の十勝岳を満喫

今日は本年の〆ということで例年通り十勝岳に登った。朝の出発は、眠いのと、十勝岳の肩斜面に陽があたって多少雪質が改善してくれること、先人達が足跡を付けて行ってくれるのを期待して7時発。

例によって朝日がまぶしい望岳台を9時30分に出発した。今回は膝の様子が心配なので、極力膝に負担を掛けないように歩幅を抑えて登っていく。歩幅を抑えると楽なのもあって結局ペースはそれほど悪くない。とりあえずいつもの時計、山頂まで3時間を目標に進む。十勝岳避難小屋あたりまでは積雪も少なく、いつものハイキングコース。十勝岳避難小屋を越えると、岩場で勾配が上がるので、膝をかばって要所で休憩を取りながら進む。

ファイル 184-1.jpg

標高を上げるに連れて積雪が増えていく。標高1600m手前までは雪の状態は堅いながらも比較的良く、アイゼンなしで問題なかったので、このまま行っちゃおうと登っていたが、昭和火口からスリバチ火口までの急斜面はキックステップが使えないぐらい堅く締った雪に代わり、滑るシーンも出てきたので怖くなって軽アイゼンを付ける。こんなところからアイゼン付けることになるとは少し予想外だったが安全第一。写真は少し手前の標高1530mより左手に昭和火口を望む登山ルート。

ファイル 184-2.jpg

スリバチ火口のある標高1720mで少し休憩した後、溶岩ドームの麓の1820mまで進む。緩やかな登りながら、ここのまでの疲労か歩みが遅くなる。写真は1820m点から十勝岳山頂を形成する溶岩ドーム。これ、これ、これですよ。ドーンという圧倒感。ここ登るんだよなと思うと、何度来ても緊張感が張り詰める。一旦、溶岩ドームに取りつくと十勝岳の肩に上がるまでは、急斜面の連続で休憩するような場所がないため、ここで装備や服装チェックを十分にしておく。本日の溶岩ドームは先人の足跡があって比較的楽な上に陽があたっている場所は、多少キックステップが使えたりと、早速出発を遅らせたご利益にあずかる。ここがガチガチに凍ってる時も、経験あるが本当に怖い、アイゼンの刃が頼りで、万一滑ったら下までまっしぐらだし、運悪くグラウンド火口への崖に滑り落ちたら人生終了~なので。

ファイル 184-3.jpg

十勝岳の肩に登ってしまえば高地特有の苦しさはあるが、一歩一歩踏みしめて行けば山頂がドンドン近づく。そして山頂に立つと絶景が...ブログの制限から写真は全部のせられないのでヤマレコと動画も一緒に見てほしいと思う。景色を楽しみながらラ昼食にしているとほぼ同じタイミングで登り始めた御夫婦と再開。旦那さんは話好きで、奥さんそっちのけで、ずっと話をしているとあっと言う間に時間がたってしまった。ホームページ「北の大地は山日和」やブログもされているということで帰ってからの訪問も楽しみ。話の途中で、前回の北鎮岳のSP-600UZに引続き、SP-500UZを持った女性に写真を頼まれた。管理人はSP-550UZを持っているが、兄弟機のユーザーに山頂でこんなに会うのも珍しい。

ファイル 184-4.jpg

下山時には富良野岳の上空に二本の飛行機雲ができていて、あまりにきれいだったので、少しルートを外れて写真を撮った。下山のほうが膝へのダメージが心配なので慎重にゆっくり下る。結局、そのまま御夫婦と一緒に話をしながら下山して1720標識で写真を撮ったのを最後に望岳台近くまで写真も撮らずに話こんでいた。

ファイル 184-5.jpg

予定通り日暮れ間際に望岳台到着。何気なく美瑛岳のほうを見たときに何やら巨大な物体が稜線上に...「あれ、何、月?」。ちょうど巨大な月が美瑛岳から登ってきたところらしい。月の出って初めて見たが、太陽と同じくこんなに大きく見えるもんなのかと感心しつつ滅多にお目に掛れない光景に写真を撮りまくり。下山後はあこと月を眺めながらお茶した後、白金観光ホテルで温泉に入って遅めの帰宅となった。


望岳台(9:30)→雲ノ平分岐(10:10)→1720m標識(11:20)→十勝岳(12:35←昼食・満喫タイム→14:00)→1720m標識(14:50)→雲ノ平分岐(15:40)→望岳台(16:20)


今回のあこの燃費:14.0km/L
(先週の洞爺湖と合わせて殆ど一般道しか走ってないのにこの数字は信じられないんですけど...夏に使用している横浜のエコタイヤと対して数字変わらない。というかむしろ良い? ミシュランのスタッドレスってこんなに良かったかなぁ)

コメント一覧

yah URL 2012年10月28日(日)16時36分 編集・削除

うわぉ!
昨日は雪の十勝岳でしたか!
晴れた雪山は絶景でしたね!

アイゼンの刃だけが頼りの斜面って、怖いですね~。
命預けるものだけに、信頼性のあるものを、間違いなく取り付けなきゃならないですね。。。

しかし昨日はこんなにいいお天気だったのに、今日は残念な感じで・・・
週休1日の僕としては日曜にいい天気になって欲しいのですが、、、

スタッドレスというと、以前の認識では「夏タイヤより燃費は悪い」でしたが、ミシュランにしてから夏タイヤより燃費いいですよ。
インチダウン&幅も狭くしてるせいもありますけど。
ロードノイズも少ないからオーディオの音も聞こえやすいし。

スズ(管理人) 2012年10月28日(日)19時59分 編集・削除

yahさん、こんばんは。
数日前から天気予報をチェックしていて、
もう今年はこの日しかないと思って膝のケアと共に計画していました。
その甲斐あって無事に痛くなることなく下山できました。

昨日は雪質も良くてアイゼンは補助的な感じでしたけど、
本当にカチカチの時は恐怖ですよ。ストックも1m未満にして
三点確保状態ですから、端から見ているとスパイダーマンみたいで
さぞ間抜けでしょうね(^^;。
私が使ってるの軽アイゼンは老舗カジタックス製ですが、
モンベルに吸収されてしまったので同じものは手にはいりません。
軽いし十分効果あるのでお気に入りだったのですけど...

あとタイヤですがミシュランのXI3は燃費も含めて結構良いです。
ただ、ドライでの話ですがスピードを出してコーナーに侵入すると
時折オーバーステアになるときがあって少し怖いですが...
ロードノイズは優秀ですね。
スタッドレス特有の甲高いロードノイズは殆どしませんね。
よく聞くと同じ音は出ているんだけど、うまく抑えられているっす。
札幌で雪虫も出たみたいなので、ボチボチ交換したらどうっすか?

隊長 URL 2012年10月28日(日)20時19分 編集・削除

スズさん、こんばんはです。

白銀と青い空の写真、いいね!
モノトーンぽいけれど、モノトーンじゃない。
雪景色、いいですよね。

ミシュランタイヤはドライでの燃費が良いですか。
トレッドパターンでの走行抵抗はサマータイヤよりも確実に大きいのでしょうが、タイヤが軽く出来ているために慣性モーメントが小さく、結果として燃費が良いのでしょう。
多分、そんなところだと思います。

雪虫、羊蹄山の南コブでもたくさん見ましたよ。
ふわーっ、と飛んでいました。
可愛いですよねー。雪虫。もちろん写真は撮れませんでした。
(^_^)

スズ(管理人) 2012年10月28日(日)21時06分 編集・削除

隊長さん、こんばんは。
雪景色もいいでしょう?
写真のファイルサイズも小さくなって一杯撮れますしねっ。
何より快晴で、気温が低いから遠くまで見通しが効くし...
寒く無ければもっといいんだけど(^^;。

ミシュランスタッドレスのドライ燃費は驚きました。
スタッドレスなんですけど夏タイヤ並みにロードノイズが音が小さいので、
多分ドライでの走行抵抗も小さいのでしょう。
実際運転していても転がり抵抗をを感じませんし。
正直、これで雪道に効果あるのか?という気がしてきました。

雪虫、真狩でも飛んでましたかぁ...いよいよ来ちゃいますね。
去年の洞爺湖は雪虫が大量発生していたので写真バッチリでしたよ。

http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/cgi-bin/diarypro/archives/94.html
もう湖岸に打ち上げられるほどだっし、
あこのフロントが黒くなるほどビッシリとたので、
イヤでも写真に写るというか、写さないほうが大変というか(^^;。

tarumae-yama Eメール URL 2012年10月29日(月)09時25分 編集・削除

十勝岳はもうすっかり冬の装いですね。
アイゼンを使う登山は緊張感があって好きです。
勿論、レベルの高い山での話しではありません。

それにしても、もう冬眠ですか?
mottiさん達を誘って11月のイチャンコッペ山に行きませんか?

yah URL 2012年10月29日(月)13時29分 編集・削除

ところで登るのも怖いくらいの固い斜面は降りるときはもっと怖いと思うんですが、どうやって降りてくるんですか?

スズ(管理人) 2012年10月29日(月)13時37分 編集・削除

tarumae-yamaさん、こんにちは。
十勝岳は完全に冬モードです。
海老のしっぽが季節風の物凄さを物語っていました。
今回もアイゼンは本当に役に立ってくれました。
堅い雪の急斜面で足場が掛からなくて、
滑りはじめたときは生きた心地がしませんでしたけど、
途中の岩場でアイゼン付けたら楽々でしたもん。
「この緊張感が好きか?」と言われると、私はNOですね(^^;。
恐くて戻りたい気持ちと、山頂から景色見たいという気持ちを天秤にかけて、
景色見たいが勝っているだけなので(^^;。

今年はもう少し低いところを幾つか登ろうと思いますが、
平地に雪降ったらボチボチ冬眠したいですね。
そしてたまに数時間で登れる藻岩山とか行って帰って家でヌクヌクとか...
イチャンコッペはmottiさんにも会いたいし行きますよ(^^)。

スズ(管理人) 2012年10月29日(月)13時43分 編集・削除

yahさん、こんにちは。
下り斜面はかかとキックです。
下る頃には雪がだいぶ融けてくれているので比較的刺さります。
キックが入らなくてもアイゼン刃が刺さってくれるので、
まぁ、なんとか(^^;。

そういえば下りのほうが怖くないので何故なんでしょうかね。

ピータンまま 2012年10月29日(月)17時09分 編集・削除

スズさん、こんにちは♪
真っ青な澄み切った青空、
完全に冬の空ですね。

今年の十勝岳方面の山頂は全て視界ゼロだったので
こんなに晴れ渡った美しい写真を見るとゾクゾクします!
でも、あの傾斜で雪が堅くなってるなんて
想像しただけでも恐ろしくなります(^o^;)

一応タイヤ交換はしますが
冬道の運転は苦手なので
雪が積もるとしばらくの間は山とお別れになります。

でもこの冬は地下鉄で円山に通うとうい手も考え中です♪

スズ(管理人) 2012年10月29日(月)21時01分 編集・削除

ピータンままさん、こんばんは。
寒くなってくると空気が澄みきってどこまでも見渡せますよね。
今年のピータンままさんの十勝岳山行は視界ゼロだったんですね。
それは残念ですけど、またトライしてみて下さい。
夏は砂漠の中を歩いているようで異世界トリップが楽しめますよ。

私も寒くなってくると動きが鈍ってきて出歩かない日も多くなります。
たまに気が向いたり運動不足を感じると藻岩山に登ってます。
伏見の慈恵会病院や旭山記念公園だと車で15分と近いし、結構楽しめます。

地下鉄で円山は1回だけやりましたけど、
私の場合は琴似から大通方面に行くわけで、
ウェア着て、登山靴履いて、ザック背負って乗ると
当然ながら衆目を集めるわけで、視線がちょっと辛かったです(^^;。

sinnosuke URL 2012年10月31日(水)20時32分 編集・削除

十勝岳でお世話になったsinnosukeです。
秋なのか冬なのか判断のしにくいこの季節は登山者もかなり少なく静かな山となります。ガスなど入っているとひたすら耐えるだけの訓練のような山行ですが今回は今の季節にしては天気もよく下山時は会話も快調で楽しい1日でした。
昨日投稿したのですがどこかに飛んでいってしまったようで今日は別のパソコンから投稿です。
普段、ブログ用に使っているパソコンはxpで最近調子が悪くブログのアップにもかなり手こずっています。

スズ(管理人) 2012年10月31日(水)21時29分 編集・削除

shinnosukeさん、こんばんは。
十勝岳では御世話になりました。投稿ちゃんと受け取りました。
まさかコメントまで残していってもらえるとは嬉しい限りです。
今回は天気予報が久々に的中して、最高の天気に恵まれました。
登りではおいていってすみませんでした。
毎年、GWと10月末に節目として十勝岳登っているので、
自分のペースを掴みながら登りたかったので...(^^;。
下山時は御一緒できて楽しかったです。
教えていただいた靴ひもの結び方、
今週末に神居尻山に行きたいと思っているので実践してみます。

あとPCの不調、ご愁傷さまです。。
ウチのPC(自作)はXPですが、中身がCore-i3と4GBメモリなので
かなり快適に動いてくれています。それに引き換えWIN7の職場PCは...
WIN8が発売されてダウンロード版なら3300円で手に入るようですけど、
これを入れるよりはハードディスクをSSD(64GBで5千円台)に変えたほうが
もしかして速くなるんじゃないかと思って現在悩み中です。

元単身親父 2012年11月03日(土)19時49分 編集・削除

スズさん
こんばんは。元単身親父です。
懐かしいですね、十勝岳。それにしても、素晴らしい天気でしたね。
当方は、今日は自宅近くの散歩です。それはそれで、決して悪くはないのですけど。

スズ(管理人) 2012年11月05日(月)19時13分 編集・削除

スズです。こんばんは。

そういえば元単身親父さんとお会いしたのも雪の十勝岳でしたね。
懐かしいです。あの時と違って本当に素晴らしい天気でした。

札幌は風邪がはやっているようです。
先週末は私も風邪ひいて引きこもりで終わりました。
だいぶ良くなったけど今日一日仕事してたら、
少し喉がガラガラするようになりました。

まだまだ油断大敵です。葛根湯飲んで寝ます。
お体に気をつけて...

非公開 2012年11月22日(木)22時05分 編集・削除

管理者にのみ公開されます。

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
削除キー
公開設定
投稿キー
投稿キーには「1234」と入力してください。(スパム対策。)